保育部会研修「子どもを真ん中にして学び合う、未来へつながる明日への一歩」アシスタント報告

認定ファシリテーター講師の円田千鶴です。今回、研修のアシスタントとして参加し、得られた気づきをご紹介します。

この研修では、実際の事例を通して学ぶ場がありました。
例えば

  1. 講師自身の幼少期の経験

    • ご近所付き合いの難しさの中で、あるハプニングをきっかけに関係性が生まれた体験

  2. 児童養護施設での経験

    • 保護者とのやり取りで、保護者自身が生きるのに精一杯な状況

    • 保護者も子どものために何とかしたいともがいている

    • 保育者が子どものことを思うあまり、正しさを一方的に伝えてしまい、関係性が難しくなった

これらの事例を通じて、受講者は日常の保育現場をイメージしながら聞く事ができたと思います。

さらに、ワークやブレイクタイムでの対話を通じて、より深い気づきにつながったように思います。ファシリテーターを体験することで、参加者全員に意識を向ける大切さにも気づくきっかけとなりました。

この研修で、受講者の皆さんは、通常では聞くことのできない貴重な事例を通して、より深い理解を得られたのではないでしょうか。保護者支援の意味や目的を単に頭で理解するのではなく、保護者が直面している現実の背景を感じ、受け止めることの重要性を体感できたのかもしれません。

1日研修では、ワークやブレイクタイムを適切に取り入れることで、受講者の皆さんが研修内容を「自分ごと」として捉えやすくなります。また、「自分だけが悩んでいるのではない」と実感し、同じように試行錯誤しながら子ども・保護者・職員と向き合っている仲間の存在を感じられる時間にもなります。

今回、私は「育成」に関する4つのエッセンスを担当しました。育成は、多くの受講者が悩みを抱えるテーマのひとつです。

  • 言語化して伝えることの重要性
  • 相手に寄り添う「ペーシング」の方法
  • ワークを通じた体験型の学び
  • コミュニケーションを深めるコーチング

これらをデモセッション形式で実践し、実際の違いを体感していただきました。その結果、受講者の皆さんは、相手の本音や気持ちに触れることで状況が大きく変わることを実感し、真剣な眼差しで学びを深めていました。「まだできることがあるかもしれない」という新たな気づきが生まれ、前向きな気持ちが広がることで、表情も明るくなり、明日への一歩を踏み出す意識につながっていきました。

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参加された方の声

改めて、自分のしている仕事が人の未来につながる一歩を作っているのだとお話を聞いて思い、責任と同時に明日からのモチベーションにもなりました。ありがとうございました。
日々子どもと向き合う大切さと、それを実現するために前例踏襲が当たり前と考えず、業務を見直していくことの大切さを学びました。
他園の職員と語り合え、共有できたことが有意義な時間でした。今あるもの、手放せるものを書き出すことで明確になりました。講師の具体的なエピソードを聞き、主体性とは何か考えるきっかけになりました。
日々モヤモヤすることもあるけれど、子どもの本心に寄り添ったり周りと協力したりすることで、子どものためになっていくんだと改めて実感しました。「共主体」を意識した環境を作っていきたいと思いました。
子どもたちから意見を聞いたり話し合ったりすることがとても大事だと改めて感じました。一人だけではなく、同じ職場の方々と共有し、実現していきたいです。
ワークを通して他園の様子を知ると共に、自分の考えを深めたり、自園のやり方を見直すきっかけをもらえました。日々、事務や行事準備に追われているので、手放せるものを意識して業務にあたりたいと思いました。
現場を経験された講師の視点からの話は、実際の現場での問題点や改善点を改めて考えることができる内容でした。他園の方たちと話すことで見えてきたものも多く、学んだことがたくさんありました。
未来を生きる子どもたちに大切な力のお話の中で、子どもが安心感を持ち何度でもチャレンジできる場を作ることの大事さを学ぶことができ、明日からの保育につなげていきたいと思いました。ありがとうございました。

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