8月10・11日京都開催「園内ファシリテーター育成2Days実践集中講座」ご報告
先日、園内ファシリテーター育成講座の
京都実践集中2日間コースを催行いたしました。
通常は5回に分けて行っている実践ではありますが、
今回は少人数制ということでシェアの時間・ワークの時間をギュギュっと凝縮して
一日目は認定講師のたまみ先生にアシスタントで入っていただきながら、行いました。
まずは、第1講目。
ファシリテーションとは?
”場”という概念とは?
さまざまある身近な場に思いを馳せ、
気が付けば「巻き込まれている」場面が思い浮かんできました。
ファシリテーターは、自覚的に場にかかわる。
では、どうやってーーー?
まずは、場を感じること。
そして、自分自身のアンテナで起こっていることをキャッチし、
導いていきたい方向へとアプローチを変えていくことだというお話をさせていただき、
一同納得。
場は、意識的に作っていくことが出来ます。
今回のこの2日間を、どのような場にしていきたいか?
~ということで、メンバーから出てきたのは、以下の通り。
こうして「意図的に」場に関わっていくことで、お互いの意識が開かれ
場作りにかかわっていくという感覚が生まれてきます。
第1講では、園やメンバーの所属している組織の現状を踏まえて
「理想の未来」へと導いていくための
ファシリテーションの戦略を立てていきました。
▲お昼は近くの美味しい天丼屋さんへ!
メンバー同士の共感やつながりが生まれてくるのも、
じっくり向き合う講座ならではの醍醐味味ですね♪
第2講では、立てた戦略を踏まえつつも
自分だけで前に進むのではなく、仲間に声を掛けて一緒に向き合っていくための
「伝える」コミュニケーションについて。
実際に「伝える」ということ、
相手に届くような声の発声方法・聞き取りやすい伝わりやすい在り方などについて
お互いによかったところやさらに・・・といったところのフィードバックを伝え合う中で
在り方を磨いていきました。
第3講では、「引き出す」ということで、
実際に園内の意欲的な中堅さん・面倒くさがりなリーダー、伝統を守りたい園長・・・などになり切って
『運動会の種目』について、なんとなく陥りがちな展開を体験した後に、
目的を持ったファシリテーションのロールプレイをしてみました。
ちょっとしたことを心掛けるだけで、誰もが場を変えていく一員になることが出来る。
そんなことを実感する場面となりました。
そして翌日はーーー
1日目の振り返り・素朴な疑問への回答から、スタート!
「盛りだくさんだったので整理するのに時間がかかりました」という声、
「プスプスして早く寝てしまいました」ということ共に
U理論で戦略を練る点が、難しかったとの声があり、おさらいをしていきました。
その後は「場から引き出す」あり方・聞き方について、こちらもロールプレイを元にワークを。
在り方で場が変わる!
かかわり方で、出てくる声が変わってくる!!
~という気付きが勇気になったようです。
第4講では、目の前のやり取りだけではなく
場の声を理想の状態へと導いていくために大切な
大きな視点で物事をとらえる器を創る「システム思考」を扱ってみました。
それぞれの園や保育現場で起こっていること、
たとえば保育現場の悪循環ーーーについて書き出してみる中で
「まずは、自分の園で これから始めてみよう!」という
ファシリテートの切り口が見つかっていきました。
まずは、身近な一歩から
チャレンジ&成功体験を重ねていっていただきたいですね!
第5講では、みんなで成果を作り上げていくための
ポジティブな巻き込みと気付きを明日につなげる仕組み作りについて。
そして、ファシリテーションの中で大切にしていることなど
Q&Aにお応えする形で2日間の幕を閉じていきました。
<受講者の感想を一部ご紹介します>
二日間凝縮で講座を受講したことが、とっても満足、おなかいっぱいです。
ファシリテーターの基本(根本)が自分なりに獲得(習得)できました。
大切なのは、ひとり一人の気付き。
それを引き出したり、考えるきっかけにできるよう 一人一人に寄り添うこと。
「場の声を読む、聞く」ということを実感できました。
・ゴールを設定するということ
・フラットに振る舞う
・場に答えがあると信じること
~が印象的でした。
・自分自身が場のシステムに支配されていたということに気が付きました。
・場をやさしい言葉で包み、気付きを生かしていけるようなファシリテーション力をつけていきたいです!
濃厚な2日間にお付き合いいただき、感謝です。
それぞれの持ち場が、ファシリテーターのかかわりによって
さらに輝いていきますように。
また関西でもリクエストがあれば
集中講座として開催することも検討していきたいと考えております。
受講者の中から、終了後に
「自分たちの地域でも、コミュニケーション講座を講師として開催したい」というお声をいただきました。
園内ファシリテーター育成講座終了後に、自分の持ち場でのチャレンジを経て
講師として地域で講座を開き、保育者を支援したいという思いを持ってくださるのはとっても嬉しいことですね!
園内と園外での講師には異なる部分があるため、
講師へのブリッジ(橋渡し)プログラムとしての1日講座を
今後は作っていきたいと考えております。
なにかリクエストがありましたら、気軽に声をお聞かせくださいね!