依頼主と受講者のニーズがちがう…!?【認定ファシリテーター講師育成講座8期】第2回目開催レポート

今期より、事前のレクチャー動画と当日のリアルタイムでファシリテーターの元、それぞれの感じていることをアウトプットしたり響き合うことを中心にスタートしていく『認定ファシリテーター講師育成講座』第8期の2回目を開催いたしました。

◆課題認識を統合して行うプログラム構成のために

研修のご依頼をいただいたプログラムをカスタマイズするために、事前アンケートの声を読み進めていくと…。
(うん??)
ご依頼をくださった窓口の方のお話しと、現場のみなさんが困っていることがなんだか噛み合わない…?
本当に困っていることはなんだろう?
どんなプロセスを経ていくと、みんなにとって「受けてよかった!」と思える研修になるのだろうか――?

毎回、私は関係者の声を踏まえながら、表に出ているニーズとその背景にあるシステムを読み解きながら、いろいろな仮説を立てて受講者の背景に思いを馳せ、何通りもシュミレーションをしてプログラム構成を決めて行きます。

そのため、『うーんうーん…』と唸る時間が必ずあるのですが、実際に研修を進めていく中で​場のみなさんの気付きや表情の変化、体験から明日へと持ち帰るエッセンスに感動を覚えます。

その際に考慮すべきポイントは以下です。

  • 対象者はどんな人(立ち位置・時期による心情など)か?
  • ニーズ(求めていること・ねがい)は?
  • ベネフィット(持ち帰れると嬉しい気付き・スキル・ヒントは)?

これらの観点を考慮することが重要です。

今回の認定ファシリテーター講師育成講座8期第2講では、事前レクチャーでその概念をお伝えしZOOM2で実際の研修を事例としてご紹介しながら、構成の組み方をイメージしてもらい身近な対象者を想定して、お役に立てる構成を考えてみるというワークを中心に進めていきました。

はっ!と閃いてキラキラワクワクし始める人もいれば、腑に落ちたかと思うとモヤモヤの海に浸かる人あり。
まずはアンテナを立てて日常を過ごしてもらうことで、いろいろな気付きが得られるのが楽しみですね。

ついテーマありきになりがちですが、研修のご依頼をいただいた時にはこういった視点を意識して構成を組むことが重要です。講師としては悩ましいのですが、受講者が現場の答えを見つけてキラキラと場を後にする幸せな時間になることと思います。

研修には、人生を変える力がある。
私自身がそういう体験をさせていただいたからこそ【感動のバトン】を渡せる講師を後押ししていきたいと願っております。

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アシスタント:じゅんさんの振り返り

今回の事前レクチャーでは以下について学びました。

  1. 依頼者と受講者の視点のちがい
  2. 対象者とニーズ・ベネフィット
  3. ニーズの予測

前回、自己紹介(自己開示)し合ったことでそれぞれの心持ちや人柄がわかり、和んだ空気感の中で講座がスタートしました。Zoom2では、以下のポイントに焦点を当てながら学びを深めていきました。 

  •  宿題の振り返り
  • プログラムの前提
  • プログラムの構成

認定ファシリテーター講師育成講座では、毎回宿題が提示されます。これは、“各回で得た学びを更に深め、次回への学びに繋げられるように”という松原講師の思いが込められております。
その宿題を持ち帰り、皆さんそれぞれが、日常の中で意識して取り組んだ中での気づきや感想を出し合う中で、互いに学びを深め合うことができる場になっております。

皆さん寄せられた声の中には以下のような意見がありました。

  • 月末は忙しさがピークで場がピリピリしてしまい、安心感を持ちにくい。
    それに気付くことで調整ができる。
  • 自身や周囲の状況によって、場の雰囲気が変わる。

この講座に対する熱い思いがあるからこそ、宿題に真摯に取り組み、気づきの視点が深いことに私自身が気が付きました。ご自身から、場に意識が向けられるようになったところで、プログラムの前提へと進んでいきました。

もし講座を担当するとしたら、対象者はどんな人か、それぞれが思いを馳せながら言葉にしていきました。皆さん、一人一人の職場での立ち位置であったり、大事にしたい事柄が異なり、いろいろな視点からの対象者が挙がりました。
皆さんの思考が止まり始めたのは、対象者の「ニーズ」「ベネフィット」を考え始めた頃です。ニーズは対象者の思いや感じていることであり、ベネフィットは受講者が講座を受ける中で、本当に持ち帰りたいと思っていることになります。
松原講師の話を聞いて理解できたように感じても、対象者のニーズやベネフィットを考えるとなると、思考が混乱している様子が見られました。

皆さんの混乱が緩和されるように、松原講師からわかりやすい事例を挙げてもらったり、受講生同士で考えを出し合う中で、「なるほど」「なんとなくわかりました」といった声があふれ出てきていました。

講座の最後の「プログラムの構成」では、ロバートフリッツの緊張図を用いながら、以下の3つの要素に焦点を当てました。

  1. 理想の状態
  2. 現状
  3. 必要なプロセス

このプロセスを通して脳をフル回転し、いろいろな角度から、職場の状態だけでなくご自身の在り方等に触れていく中で、結果として、「最初は理解していたつもりだったが、深く考えていくうちにわからなくなってしまった」といった方もおりました。

講座の時間の中では、学びを腑に落とすことができないことが今後もあるのかもしれません。しかし、脳が学びについて考え始めていることからくる混乱だと私は考えています。もやもやした気持ちを受け入れ、これらの感情をゆっくりと味わいながら、日常生活の中で考え続けることで、新たな気づきが得られるかもしれません

さまざまな感情や思考を皆さんで共有し合い、フル回転した思考を大事に温めながら場は閉じていきました。
今回の宿題は「ニーズ」と「ベネフィット」にアンテナを立てる、です。

それぞれが日常の中で取り組み、考えた気づきや感想を、次回の講座の中で言葉にして聞かせていただけるのを楽しみにしております。一人の思いが互いの気づきや学びに繋がっていく。
皆さんの学びの時間を共有させていただきながら、これからもサポートをしていきたいと思います。

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