子どもが好きで、保育士になったのに…自分のかかわり方に自己嫌悪

子どもが好きで、保育士になったはずなのに…。

書類・クラス運営・気になる子ども・行事の準備・予定通りに進まない毎日の忙しさの中で、

いつしか、子どもにきつい言葉をかけている自分に気が付き、落ち込んでしまう…。

~そんなことはありませんか?

 

じつは、松原は中堅時代、そのような悩みを抱えていました。

 

もっと、優しく言葉をかけてあげたいのに。

本当は大好きなのに。

泣いている顔やおびえている顔は、見たくないのに…。

なのに、どうして もっと優しい声かけができないのだろう?

どうしてつい、責めるようなキツイ言い方をしてしまうのだろう…。

 

家に帰ると、その場面を頭の中でリフレインしては

うまくできない自分に落ち込みーーー

また、日常の保育の中で つい、きつい言葉を掛けてしまい

自信を失う、保育が苦しくなる、そのやるせない思いがまた、子どもに向いてしまう…。

そんな、悪循環の毎日を過ごしていました。

 

優しく声を掛ける先生もいるのに。

あの先生が声を掛けると、スッと動いてくれるのに。

どうして私はーーー?

 

やっぱり、子どもになめられているのかな。

認めてもらわなくちゃ……という、妙な焦りから急き立てられるように

呼吸の浅い日々を過ごしていました。

 

あの頃、行き詰って泣いてしまった私に子どもが優しく。

「この子たち、小さな体の中に大きな魂が入っているんだ…。」と気が付いてから

人間と人間として向き合う、学び直しの機会をいただきました。

 

今思うと…一番つらかったのは、

自分で自分を批判していたことだったのかもしれません。

 

本当に分かってほしかったのは、自分。

認めてほしかったのは、先輩でも子どもでもなく、自分自身に---だったのかもしれません。

 

だれよりも、まずは自分の心の中の声に耳を傾けてみませんか?

自分の心の中の声に耳を傾けるーーーこれを、セルフコーチングといいます。

 

 

「どんな気持ちでいるの?」

---今の、ご自身の気持ちは?

悲しい、淋しい、憤りを感じている…。

どんな感情がピッタリくるでしょう?

「何が起きていたんだろう?」

ーーーご自身の気持ちを一旦横に置いて、

客観的に子どもとのやり取りを振り返ってみるのです。

子どもはまだ遊びたかったのかもしれない。

不安な気持ちが大きくなっていたのかもしれない。

「それを見て、私は---どう感じたんだろう?」

自分が拒否されたと感じたのかもしれません。

やっぱり私じゃダメなんだ、と悲しさでいっぱいになり、

どうにもできないもどかしさが無力感になり、憤りから怒りがこみ上げてきたのかもしれません

「本当は、どうなったらよかったんだろう?」

本当のゴールは…子どもにとって、○○な体験ができること

こんな思いを分かち合えること

今でなくても、良かったのかもしれない。いつか。子どものタイミングで…。

「とらわれていたものは、何だったのだろう?」

今、やらせてあげたい!という、使命感だったのかもしれません。

どうしても片付けさせなくちゃ!という大人の都合だったのかもしれません。

ちゃんと○○できないと、ダメな人間になってしまうーーーという不安からだったのかもしれません。

 

見えてきたら、やさしく

「それって、本当にそうですか?」

~と、たずねてあげてください。

もしかすると、今でなくてもいいのかもしれません。

自分が子どもだったら…そんな風にされるのは、いやかもしれません。

自分のエゴだったのかもしれません。

 

出てきた声は、もしかすると理想の自分とは違うかもしれません。

その理想と現実のギャップへのいら立ちが、

本当は泣きたいほどいっぱいいっぱいになっている自分を持て余してしまう状態へとつながり

不適切な保育へとつながっているのかもしれません。

 

出てきた声を、「ああ、私はこういう風に感じていたんだな」と

まずはただ、受け止めてあげましょう。

 

「焦りを感じていたんだね」

「本当はこうしたかったけど、思うようにいかなくてイライラしたんだね…。」

評価も判断も批判もせずに、ただ 受け入れて抱きしめてあげましょう。

もしかすると、ご自身の中の小さな自分が泣いているのかもしれません。

私なりに、頑張ってきたんだ…ということを、まずご自身で認めてあげてください。

 

その上で、「やり方」「考え方」「とらえ方」は選択することができます。

もしかすると、他の人は別のアプローチを通して

子どもと心が通う保育をしているのかもしれません。

少し勇気を出して、

「こんな時に悩んでしまうんですが…どうされていますか?」

と相談をしてみて下さいね。

 

きっと、声を掛けてくれたこと・相談してくださったことを嬉しいと感じて

あなたをサポートしてくださることでしょう。

 

とはいえ…周りの人に声を掛けるのは、本当に勇気のいることです。

まずは、一旦立ち止まり、

心の中で起きていることを整理することから始めてみましょう。

 

ひとりでは、なかなか難しいかもしれません。

心の動きを、こちらの講座の中で一緒に整理してみませんか?

 

保育コミュニケーション協会にて日頃の保育を振り返り、

きっかけを持ち帰る場を作りました。

ピンと来た方、お役立てください。

<こんな人へ>

・保育の見直しで混乱されている方へ

・先輩・上司・同僚の不適切な行為にどうかかわればいいのか悩んでいる方

・自分を振り返り、できることを見つけてきたい方へ

<プログラム>

1.不適切な保育とは

2.子どもを取り巻く社会の変遷

3.子どもの権利から始めよう

4.保育現場の葛藤~変化を受け入れる心構え

5.未来へ向けた保育のために

6.より良い保育へ向けた一歩

<対象者>

・保育園・幼稚園・こども園勤務

・病児保育施設勤務

・児童養護施設・乳児院勤務

・子育て支援施設勤務

・学童保育勤務

・放課後ディサービス勤務

<参加者の声> *2023年度開催実績:岡山県こども未来課・
          鳥取県琴浦町子育て応援課こども未来係・愛知県豊橋市こども未来課

雑に扱われると、雑に扱う人になる、というのが印象に残りました。
忙しさを理由に、集団活動を重きにもちすぎ、一人一人と!
ちゃんと向き合えていないことがあります。
子どもの声にならない声に気付き、向き合いたいと思います!
人はみんな違う!みんな違っていい!
先生も!子どもも!

自分のことを振り返ると耳が痛い話もありましたが、
社会の変化に合わせて保育の常識も変わるとお聞きして、そのとおりだなと思いました。
こどもになったつもりで嫌な言い方をされるのは本当に良くないと気づけたので
自分の子どもに対する言葉がけを気をつけていこうと意識して保育することができました。

先生が経験してきたことや、例を出してくださって、
それに対してみんなで声を出してみなさんの思いを聞けたことが良かったです。

毎日現場で保育している者にとって、どこまでが不適切保育かそうじゃないのか…
いつも考えながら保育していたので今回の研修はとても勉強になりました。

否定的な声掛けを肯定的な声掛けに置き換えるというのはハッとさせられました。
保育者も謙虚に色々な言葉を知るところから始めなければと反省です。

開催日時

【日 時】2024 年4月14 日 (日) 10:00~12:00

【場 所】ご自宅からオンラインツール:ZOOMにて

【アクセス】お申込みの方にお知らせいたします。

 

<料金> 
一般:3,900円 (税込:4,290円)
無料Line会員・ご紹介:3,800円 (税込:4,180円)
オンラインサロン会員:3,700円 (税込:4,070円)

 
<講師:松原美里>

保育園・児童養護施設にて保育に携わる中で子どもを支える大人のサポートの必要性を感じ、コーチングを学ぶ。米国認定コーアクティブコーチ資格取得。現在は認定こども園エクレス(保育園) 施設長を経て、参加者の声から創るプログラムにて、コーチング講座・研修講師として保育士向け新人継続支援研修・中堅育成研修・保護者支援研修・マネンジメント研修・リーダーシップ研修・子育て支援研修・「ほいくあっぷ 保育者お悩み相談室」監修等を行っている。保育コミュニケーション協会にて、保育者の日常を支えるオンラインサロンや研修を主催。Youtube「うめちゃんねる」にて発信中。

お申し込み

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上記フォームより、必要情報をご入力ください。

自動返信メールにて、お振込み先の連絡が届きます。

(届かない場合は、セキュリティが強化された関係で
 迷惑メールに入っている可能性が高いため、再度ご確認をお願いいたします。

 もしも届かない場合は、事務局(050-5604-7408)まで お電話をお願いいたします。

 

お振り込みをいただいた後、当日のレジュメと接続していただくZOOMアドレスが届きます。

お振り込み確認後のレジュメ送付となります旨、 ご理解よろしくお願いいたします。

 

===

~上記のセルフコーチングですが、

実際のところ、これを自分一人で行うのはとても難しいことです。

いつもの思考回路に囚われ、グルグルと混乱の渦に入ってしまうことがあるからです。

 

そんな時、そばにいて、問いかけ、声に寄り添ってくれる人がいたらどうでしょう?

出来ている自分だけではなく、

醜い(と思っている)自分、無様(と思っている)に思える自分、情けない(と思っている)自分ーーー

どんな自分自身でも受け入れ、一緒に前を向いて 考えてくれるスペースを用意してくれているとしたら…。

 

話しながら、自分で自分を受容し、

次の一歩を見つけていく勇気が生まれていきます。

 

まずは自分自身がそれを体感し、コーチングのスキルを身に着けていくことで

職場の仲間を支え、寄り添う関係性を作っていけるのではないでしょうか。

保育コーチングの実践講座も、お役立てください。

 

 ▼コーチングについては、こちらを
  https://youtu.be/is21p7QI8wo?si=_WmuIRa1NT6Iwi6f

保育コーチングでは、子どもも保護者も保育者間のやり取りに心が通い、幸せを感じられる

コミュニケーションのトレーニングをいたします。
ぜひ、お役立てください。

▼詳細は、こちらから

 

 

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