研修のポイントは、外からの気づきを内からの気づきにつなげること

これまで、

学びの意識が高い方へ――園内研修は、保育の足並みを揃える”底上げ”の時間

一般的な園内研修のやり方、良い点と課題点

にて、園内研修についてお伝えしてきましたが、

これは外部での研修受講においても同じことが言えます。

 

 参加実績・ワーク・・・ただ行えばいい?

園では、復命所書や研修記録を監査で提出する必要もあり

「まずは、やること!」が目的になっている園もあるのではないでしょうか。

 

じつは、研修は、受けることがゴールではありません。

受けた後に、どう日常へとつなげていけるかが大切なポイントなのです。

 

外からの気づきと内からの気づき

――― 大切なのは

一人一人が「得られたもの」

「気づき」に焦点を当て、今後の行動へとつなげていくことなのではないでしょうか。

そのために、大切なのは「気付き」です。

 

じつは、気付きにも二種類あります。

一つ目は「外からの気づき」

二つ目は「うちからの気づき」です。

あなたにとって、それぞれを体験しているのは

どのような時でしょうか?

 

思い浮かべながら、読み進めてみてください。

 

外からの気づきとは

  ・話を聞く

 ・体験

 ・見学する

   ・本を読む

~など、新たな刺激として、私たちの視野を広げてくれるもの。

視野が広がることによって、新たな自分に生まれ変わったかのような

気持ちにさせてくれるものでもあります。

 

ただーーー時間が経つと・・・よほどインパクトのあったもの以外は

次第に記憶が薄れ、「ああ、あったね。」という程度に

残念ながら薄まっていくところもあるのではないでしょうか。

 

それでは、もったいない。

どうすれば、学びや気付きの定着率を上げていくことが出来るのでしょう?

ヒントは、“内”からの気付き にあるのではないでしょうか。

 

内からの気づき

内からの気付きとは・・・

外からの気付きを受けて、

・自分が感じたこと

・発見

・振り返り

・自分ごととして捉えたこと

「これは・・・どういうことなんだろう?」

「自分の園・クラスでは・・・」

「自分にとって、これは・・・」

~と、気付きがより自分ごとになり

学びを自分と紐付けるように毎日を過ごす中で

見方や捉え方が変化し、日常の景色や関係性が変わっていく中で、

次のステップが見えてくることもあるのではないでしょうか。

  ・語り合う中での視野の広がり

同僚間では「私はこう感じた」 「●●と感じた」
~とやり取りする中で、

「こういった視点もあるのか」と新鮮なまなざしに新たな可能性が見えてくるなど、

多面体の中から真実が見えてくるかもしれません。

ポイントは「外からの気づき」を「内からの気づき」へとつなげていくことなのです。

 

とはいえ、自分一人が進化をしても

周りの人の目線を引き上げることができないと、もやもやしてしまうばかりかもしれません。

 

身近な仲間と一緒に、新たな視点から子どものためにできることを考えていくためには、

やはり身近な園内研修や会議の時間の一部を生かした

心に火を灯すファシリテーターとしてのかかわりがカギを握るのではないでしょうか。

 

次のブログ記事では、その点をお伝えしてきます。

 

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