園内ファシリテーター育成講座は園の組織改革を進めるキーパーソンを育てる場【園内ファシリテーター育成講座】第6期 ZOOM2
園を導くキーパーソン育成、園内ファシリテーター育成講座のZOOM第2講を終了いたしました。
今回は、一般的な研修とこちらの構成が異なる部分について、U理論で構成されている2週間という実践を踏まえての場の意図をご紹介します。
- アイスブレイク
- それぞれの今を感じ取る
- だれの中にもある「ニーズ」に耳を傾ける
- 変化・成長の段階
- 園全体の理想の状態
~について、深めていきました。
今回扱ったのは、使命感を持つ人と、今で精一杯の現場の先生達との温度差です。
思いがあるとつい「こっちだよ!」とメンバーに理想を掲げて導くつもりが、つい力業で引っ張ってしまっていたり、伝えたことで自己完結してしまい、メンバーそれぞれの気持ちにまでなかなか思いが至らないということもあるのではないでしょうか。
メンバ一人一人が今、どんなところにいるのか?
何を求めているのか?
…と耳を傾け、一緒に考えながら少し先へ一緒に目を向け、相談しながらアイディアを出し合って行けたらいいですね。
とはいえ、「今ここ」ばかりを見つめていると、対処療法(火消し)になってしまうので、全体像を把握した上で「どこへ向かいたいのか」「今、どんなプロセスが必要か?」を踏まえた場作りをしていくことが大切です。
ファシリテーションは主役ではない。
主役は子どもであり、豊かな成長をゴールとしてその環境をどう創っていくのか、現状からどう道のりを進んでいくのかをコンパスを持って調整していくための「場」が大切ですね。
その場で、プロセスを踏まえて道筋を導く場を創るのが、ファシリテーターです。
今回は、それぞれの園の状態に思いを馳せながら「地図」と「今いる立ち位置」と「コンパス」に思いを馳せる重要な時間となりました。
園内ファシリテーター育成講座は、じつは一緒にワークをしながら【組織改革】に取り組んで行くプロセスです。
その場、現場をファシリテートする人を支えていく講座なのです。
みなさんそれぞれの園の現状に痛い気付きを得たり、メンバーの目線で園内を捉え直すことの重要性に思いを馳せる様子が見られました。
「早く、職員に会いたいです!」
「もっと、話をしたいし、向き合いたい」
と言った声が印象的でした。
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https://hoiku-communication.com/ennaifacilitator-ikuseikouza/
園内ファシリテーター育成講座
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じゅんちゃんよりまとめ
講座を始める前に、松原先生から、園内ファシリテーター育成講座を受けることで得られることは何か、そのために意図しているレジュメの構成や進め方等について話がありました。
コロナ禍で、オンライン研修が多くなってきましたが、私自身、話を聞くだけの研修が多かったです。ですが、園内ファシリテーター育成講座は、聞くだけではファシリテーション力はついていかない。自分の心と向き合い、それぞれが感じたことを出し合うことで、学びが深まっていく。私達が今まで受けてきたオンライン研修とは少し相違があるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に落とし込んでいくことで確実に力はついていくと感じています。私自身、この講座の流れや意図をしっかり踏まえながら場を支え、サポートしていきたいと思います。
その後、宿題でもある、「自己開示」や、「前回の学びで得たこと、感じたこと」等をブレイクアウトルームに分かれて話し合いました。今回、全体の場に戻り、出てきた話をシェアする時間帯に、ファシリテーターを学ぶ者として抑えておきたいポイントがありました。
松原先生から、「ブレイクアウトルームで話をする中で、出てきた話を受けて、自分はどう感じたかを言葉にしてみてください」といったお言葉がありました。ここで、一瞬戸惑われた方もいたように思います。それは何故か。私達は“いいことを言わなければ”ということに意識が向いてしまいがちです。ですが、それぞれの場で話し合ってきたことを受けて、自分はどう感じたかを話す、ということもファシリテーターとして、また、場を作っていく上で大切なことです。
難しく考えず、感じたことを言葉にしていこうと意識が向き始めた瞬間から、皆さんの発言力が深まり、聞いている方の心にも響くものがありました。また、自分事として考え込む姿も見られ、自然と相槌も多くなっていました。今回学んだことを少しずつ職場で取り入れていきながら、スキルとして磨いていきたい、皆さんの強い気持ちが伝わってきました。今回は、
・アイスブレイク
・それぞれの今を感じる
・誰の中にもある「ニーズ」に耳を傾ける
・変化・成長の段階~基本として「コーチング」スタイルで関わる
・園全体の理想の状態 でした。
皆さんが深く、じっくり考えこまれていたのは、「園全体の理想の状態」だったように思います。園の理想の状態をありありと思い浮かべ、その上で実際の現場で何が起こっているのかを分析する。そこには、理想と現実の間に大きなギャップがあることに気づき、理想の状態に向けて、何ができるのか、どんなプロセスがあるといいのか、それぞれが考え合いました。
「自分に矢印が向いていて、自分のことしか考えてなかった」「相手のことを見ているようで見ていなかった」等、このワークに取り組むことで、気づきの視野が広がったように思います。そして、少しずつ見えてきたプロセスや理想の姿を思い浮かべた時に、「そんな場を作っていきたい」「すぐに園で実践してみたい」等といった声が聴かれ、場をファシリテートしていく土台をしっかり築かれていた皆さんの姿を見ることができました。
今回、松原先生の問いに対して、自分自身の在り方、現場で起きていることに思いを馳せながら、じっくり考えこむ姿が印象に強く残りました。皆さんの姿を見て感じたことは、ファシリテーション力を身につける土台は、自分の気持ちとしっかり向き合うことも大事なことなのではないかということ。皆さんの学びを現場で活かしていきたいという強い思いが、私自身が見えてなかった視点を知る機会ともなりました。
これからも、皆さんの学びの眼差しを受けながら、私自身気づきの視野を広げつつ、皆さんが学ぶことに集中できるような場づくりを心掛けていきたいと思います。
参加者の感想を一部ご紹介します
ご感想①
相手のことを思って対話をしていたつもりでしたが、本当に相手が求めていたニーズと自分の伝えていた思いが合っていなかったかもしれなかったことに気が付き、衝撃を受けました。また研修中、話を聞きながらポイントを絞って頭の中でまとめていく作業が難しく、今後の自分の課題だと思いました。話すときの話のスピードや間なども考えていきたいと思いました。
ご感想②
地図を広げて見た園を見て愕然としました。 理想を描いているのは私だけでみんなは置いてきぼり。理事長との間に困惑していることが見えてきて、どこを見たらいいか戸惑い、思い思いになっていることに気付きました。
ご感想③
今回、自園の現状を見つめる機会をいただきました。改めて見つめ直してみると、理想と現実のギャップの大きさに気付かされ、 自分は理想ばかりを掲げて現場の先生たちの思いに寄り添えていたのだろうか、寄り添おうとしていたのだろうか、もしかしたらみようとしていなかったのかもしれない、とも思えるぐらいの感覚がありました。
園内ファシリテーター講師育成講座
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