初開催:ファシリテーションの場をそれぞれの心で体感する学びの場~2022年4月 ファシリテーションロールプレイ~

「ファシリテーションの実践練習をもっともっと重ねたい…!!」
園内ファシリテーター育成講座修了生からのリクエストで、講座の中の実践部分をスピンアウトした企画:ファシリテーションロールプレイ、エキサイティングな学びの場となりました!

参加された方からは、「場数を踏みたい」「やっぱり実践力をつけたい」「さっそく明日から場を作るので…!」と実践&振り返りを求める猛者の雰囲気が。
それなら、さっそく…!ということで、ファシリテーションの流れを共有した後、さっそくみなさんでテーマ設定、役作りを上げるところからスタート。

【Round1の設定は…】
様々な立ち位置や温度差のあるメンバーで一年を始めていく時期。
本部から、年度末の目標を園内で決めて提出するように言われており、みんなで目標を決める場。

【役作りは…】
ファシリテーター:園長
メンバー:
・育休明け
 恩返しをしたい、頑張りたいけど自分の子も心配
・裏番長
 吸引力(子分がつきやすい)上のやり方に反対
・強い意見が出ると、従う
 素直なのはいいが、自分がない
・当たり障り無く保育できればいい
 お給料さえもらえれば良い、新しいことへの抵抗がある

~という役に、それぞれがなりきるところからスタート。
20分の場づくりの中で、それぞれがやっぱり役に沿った言動や心情へと変化していくのが興味深いですね。

その後の振り返りでは、
「この会議は何のためにやっているのだろう?時間取る意味ある?施設長の思いを聞く会なんじゃないの(←私のやった役の人が思いがちな感じです)」
「いつもの癖で自分の考えを言いすぎました。まとめるのは技術を要します。みんなの本音は引き出せませんでした。」
「一人ひとりの意見を丁寧に拾ってもらえた感がよかったです。緊張感がある場を変えるような声がけがあったらよかったのかなと思いました」
「会議って残業代つくんですよね?(←私が実際言われた経験のある言葉)と思いました。」
「施設長の思いが出てしまってたので、ワクワクした感じが持てなかった。理想を押し付けられてもな~と、考えることが停止してしまった。現状と、ゴールの設定が、明確に示されるとよかったかも。」
「参加していて、園長先生の方にばかり矢印がむいてしまっていたようにかんじます。話よく聞いてくださるから話しやすさはあると思います。でも、私の役であれば意見を言わなくていいんだと思うと話も入ってこないし考えることもしてないということを自分自身も考えさせられました。」

~などなど、わが身に置き換えると誰もにとって痛い感想が寄せられました。
これらを受けてRound2のロールプレイ実践です。

【Round2の設定は…】
新年度の大変さを分かち合い、クラスを越えた連携を組もう

【役作りは…】
それぞれ、思いを持っているからこその難しさという点ではとても良いメンバーだったので、引き続きこの設定にて。

ファシリテーターは、0歳児のリーダーさん。
20分のファシリテーションの後の振り返りでは、
「役として育休明けで迷惑をかけている所で私やりますと言ってしまったものの、他の方の反感をかってしまったのではないかと不安になりました。」
「ファシリテーターがが頭の中で色々考えながら進めている姿は素晴らしかったと思います。ただ、今回の私の役からすると、結局仕事増えるじゃんと思うかもしれません。みんなが満足いく会議って存在するのでしょうか?」
「小さな1歩を導くところは良かったな~と思いました。私の役は、え~~それやるの~?休憩取れないのに~~と最後までモヤモヤしていました。でもそれを言うと他の意見を求められそうだからやめとこうという気持ち。そうやって意見を言わなくなるのか…と思った。」
「休憩が取れないのに別の仕事は嫌という人に対して、もっと休憩が取りやすくするためにはという話も掘り下げればよかったかなと思います。」
「職員会議で起こりうる現象だったように思います。 皆さんがなんだか納得していない感じを受けました。もしかしたら、2人組で話し合う時間があっても良かったのかなと。」
「大変なことを出し合ったなかで一つの切り口のことだけに集中してしまった様に思いました。が解決に向けての提案から心が動きました。」
「もう少し考え方発想の転換が必要かな(いろいろな捉え方ができるように)普段の保育でも考えていきたいと思いました。」
「実は0歳が一番大変なんだよねという気持ちがファシリテーターとしての気持ちより強かったという反省」

~など、リアルな声が面白かったとともに、それぞれに「もし、こんなかかわりがあったら、ご本人は、場の雰囲気はどうでしょうか?」という声にふと顔が上がる一同。
全体の地図をイメージとして持ちつつも、入り口はファシリテーター自身の思いや目に見えない色眼鏡をいったん横に置き、声を上げてくださった方に全力で寄り添い、場の声としてテーブルに挙げることができると…不思議と癒されて身近な一歩が見えてくるのではないでしょうか。
とはいえ、思いがある中で、それが一番難しいことなんですよね…。

「やっぱり実践は大事ですね。あやうく現場でやってしまうところでした!」と笑う一同。

★愉快なファシリテーションロールプレイ、今後の開催は以下の日程となります。
 ピンと来た方はぜひ、お役立て下さい。

2022年 7月30日 
2022年7月30日開催:ファシリテーションロールプレイ

2020年10月30日 
2022年10月30日開催:ファシリテーションロールプレイ

2022年12月25日 
2022年12月25日開催:ファシリテーションロールプレイ

2023年 2月 4日 
2023年2月4日開催:ファシリテーションロールプレイ

関連リンク

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