個別対応から“場”へのファシリテーションへ【レポート】園内ファシリテーター育成講座・第7回
「先生はどう思うの…?」
そんな一言が、心の奥にある本当の気持ちを引き出してくれた。
ふとした対話の中で空気が変わり、要点を整理して伝えることで、相手と同じ方向を見つめられるようになる――。
こうした日々の小さな変化を紡ぎながら、園を育てていくキーパーソンとしての在り方を模索する取り組みが、
園内ファシリテーター育成講座です。
今回のVol.7では、
「個別の関係性から、チーム全体とのコミュニケーションへ」
をテーマに、場へのファシリテーションの実践に挑戦しました。
■ 個別の関係性から“チーム全体”の場へ
これまでの講座を通じて、
保育者一人ひとりとの関係性が少しずつ深まってきた参加者の皆さん。
けれど、次なる課題はここにあります。
「その思いを、どうやって“チーム全体”に広げていくか?」ということ。
日常の保育や会議では、ついつい声の大きな人の意見に流されてしまうこともありますよね。
“全体の空気”を動かしていくには、
「場そのものに働きかける力」が必要です。
■ 実践!場へのコーチングワーク
今回は、参加者が自分の園で気になっているテーマを持ち寄り、全体の声を引き出す実践ワークを行いました。
一人が話し、全員が耳を傾ける。
問いかけを投げかけ、相手の内側にある声を待つ。
ただ“言う”だけではなく、
“問いを共通のものにしていく”ことで、場全体が動いていく手応えを感じた方も。
「やってみるからこそ、気づけたことがあった」
というチャレンジの声が、心に残る時間となりました。
■ 学びを園で実践してみたら…嬉しい変化が!
講座後には、こんな嬉しい報告も届きました。
「“メリハリのある職員会議にしたい!”と思って、緊張をゆるめるアイスブレイクを入れてみたんです。
すると、参加者の反応が柔らかくなって。気になっていることを話しやすい雰囲気が生まれてきました。」
さらに、こんな工夫も。
「話すときは、職員の立場に合わせて噛み砕いて伝えるように意識しています。
表情から、“伝わっている”手応えを感じられるようになりました。」
管理職やリーダーが、現場との目線を合わせて話す。
その積み重ねが、園の雰囲気を温め、チーム力へとつながっていくのかもしれません。
■ 園を育てるのは、場をつくる“あなた”です
個別の関係性を大切にしながらも、
園全体の風通しをよくしていくためには、
「場」に働きかける視点が不可欠です。
次回も、参加者同士で気づきを深めながら、一緒に“園を育てていく力”を磨いていきましょう!
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