プログラムを作るために保育園で起きていることを〈システム〉で読み解く【認定ファシリテーター講師育成講座ZOOM10】ご報告
本日は、認定ファシリテーター講師育成講座ZOOM10でした!
前回の振り返り
前回は「場から引き出す」「メンバーをいじってみよう!」を宿題にしていたので、小部屋に分かれて振り返りのシェアからスタートしました。
- あ、今だ!と気がついたけれど…どうしたらいいか分からなかった
→気付きは生モノなので、パッとフィードバックして場の気付きのきっかけに - 「あ!」と思ったけど、飲まれてしまった…。ファシリって難しい
- 問い掛けて引き出そうとしたけれども、まずは一旦受止めてみるのもよかったかもしれない
- 主任の集まる場が、活発になった!
などの声が上がっておりました。
お互いの振り返りにインスパイアされて「よし、次はこうしてみよう!」と意欲に火が付く一面も見られました。
さて、この「場から引き出す」感覚を持ちながら、今回のテーマは「保育園で起きていることをシステムで読み解く」でした。
保育園で起きていることをシステムで読み解く
いいお話を聞いただけでは現場は変わりません。
それぞれにとっての気付きが起こる場を創ることが大切です。
…とはいえ日本全国、さまざまな園があり、その場にいる人も起こっていることも違うのに、どうやってそれぞれの“気付き”を引き出すのか。
そのための土壌として「保育園」という場の共通のシステムから、起きている出来事を読み解く目を持つことが大切です。
みなさんの感じている〈システム〉には、どんなものがありますか?
皆さんから出てきた声の一部
- 若い保育士も中堅も日々疲れていて保育の楽しかった話が出てこない。
- モデルにしたい憧れる人がいない
- 非常勤さんとの距離感(線引き)がある
- 職員間の共有や連携が難しい
- 日中の保育で見せる顔と、土曜日や延長保育で見る子どもの姿の違い
関係性・保育者のメガネ・場作りの意図… - 指導力がない、というモノサシ
- しんどいアピールする先生と声を上げない先生
そもそも、自分自身が無意識にメガネを掛けて見てしまっているのでは?
など、どれも「あるある」かもしれませんね。
研修の依頼をいただくときには
〈就職支援研修〉〈中堅保育者研修〉〈コミュニケーション研修〉
など分かりやすいものが多いですが、その背景には無限のシステムがあります。
そのため表に出てくる声は40%だとしても(無意識だったり、関係性に遠慮したり)背景に起きているであろうことに思いを馳せて「どんな気付きの場を設定したらいいかな?」をプログラムに反映することが大切です。
と、ここから、気付きの場をデザインする流れについて「時間外でザワつく子どもたち」を入り口にみんなで考えてみることに。
気付きの場をデザインする
起こっていることや気付きを出し合う中で、
「役割にとらわれず、全体で子どもを支える」
「そうか、子どもの姿から読み解く」
「ゴールはやっぱり子どもの姿ですよね」
など、気付きのプロセスを体験していきました。
「場の答えは、あらかじめ設定しているんですか?」と聞かれることがありますが、仮説は立ててもそれぞれの「答え」は現場にあります。
そのため、気付きの場を創り、場の声からその日の「答え」を創っていくことになるんですね。
その時に答えが出なくてもOK。
持ち帰った後、現場で気が付くことだってあるのです。
次回までの宿題は、園内のシステムや場に起きていることにアンテナを立てること。
参加者の感想の一部をご紹介します
さまざまな課題がある時、システム構造で物事を捉えることは、難しいと感じます。
物事を表面的に捉えないで、本質を見ることを習慣化しないといけないなと。
これまでも学んだ事ですが、気付きを促すことが行動変容につながる事だと思いました。
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