そう受け取った!?伝えたことと、相手の頭の中のギャップを埋めるには【認定ファシリテーター講師育成講座 ZOOM5】開催レポート

今期より、事前のレクチャー動画と当日のリアルタイムでファシリテーターの元、それぞれの感じていることをアウトプットしたり響き合うことを中心にスタートしていく『認定ファシリテーター講師育成講座』第8期の5回目を開催いたしました。

こちらには見えているけれども相手には見えない画像を、言葉で伝えていく…。

人が思い浮かべることというのは、その人が体験してきたことや見てきた景色によって異なるため、私も講師をしていて、終了後のアンケートで「そう受け取ったのか…!」と驚くことがしばしばあります。

『できればそれぞれの日常がよりよくなる方向へ、気付きを持ち帰る時間にしていただきたい。』
そのために、講師としての分かりやすい伝え方はとても大切です。

今回の認定ファシリテーター講師育成講座zoom5では、実際に研修の場を進めていく上でのインストラクションのコツを体感し、
振り返りから伝えていく上でのポイントを、PREPで発信していただく時間となりました。

今回、話し手のみにあるイラストを見せて説明していただき、聞き手さんに描いてもらうというワークを行いました。

とってもシンプルなワークでありながら、受け取り手それぞれの頭の中に思い浮かぶイメージや景色はさまざまで、
「ああ!そう受け取ったんですね」
〜と、答え合わせでお互い驚く場面も。

「どう表現したら、イメージしやすかったでしょうか?」
~という振り返りから、お互いが学び合う時間となりました。

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アシスタント:じゅんさんの振り返り

まずは、zoom4の振り返りから講座はスタートしました。
前回の学びを頭の中で時系列で思い描けるように松原講師から話があったことで、振り返りと学びを同時に得ることができたように思います。
前回の内容を思い出しながら、宿題で挙がっていた、「自分の声を聞いてみる」に取り組んでみての感想等を出し合いました。今回は、今までの学びが深まるようにという意図を込めて、聞き手の方も「聞いてみてどう感じたか」を言葉にしていく(観察・フィードバック)ことも意識して取り組みました。それぞれの学びの真ん中にすっと入るような、コメント(観察・フィードバック)が返ってきて、自分の学びが相手の学びにもなる時間となりました。

今回の事前レクチャーでは、以下について学びました。
1.体験によって実感を得る
2.振り返り
3.ポイントの共有

それぞれのポイントは、

  • ワークは自分事になる仕掛けを入れる。体験が気づきになるような仕掛けを作る。
  • 振り返りは、話が思い浮かぶように言葉でインストラクションをしていく。
  • まとめはPREPで整理する。

これは、園内研修であったり、実際の講座等で登壇をする際の講師としての大事な視点になります。
それを踏まえながら本編、Zoom5へ進みました。
Zoom5では以下のポイントに焦点を当てながら学びを深めていきました。 

インストラクション実践

  • 伝え手 ある画像について説明する
  • 聞き手 聞いたとおりに絵を描く
  • まとめワーク PREP法で伝える

伝えることの難しさを実感したのが「インストラクション実践」でした。
この実践ワークでは、松原講師から伝え手に画像が送られ、その画像を聞き手に説明し、聞き手は説明を聞きながら絵に描き表す、というシンプルな内容でしたが、相手に伝わるように話をすることの困難さを皆さんが感じておりました。
このワークにアシスタントである私も参加させてもらいましたが、講座が終わり振り返りをする中で、不思議な現象が起きていたことに気が付きました。

私は絵心がなく、絵を描くのが苦手です。「描けない」という焦りが脳裏を駆け巡っていました。そこへ松原講師から画像を見せてもらった瞬間の受講生の「説明が難しい」という表情が、私の焦り感を後押しするかのように、「描けない」と思いが強くなっておりました。ワークが進み、説明を聞けば聞くほど迷子になり、描けない状態が続きました。

これを実際の講座に置き換えて考えてみました。
講師がどんな心持ちでいるかが雰囲気等として場に反映され、受講生の中にはそれを敏感に感じ取ってしまう人がいるのではないか。それは、日頃のコミュニケーションでも同じようなことが起こっているのかもしれません。今までの学びを活かしながら気持ちを整え、受講者に意識を向けていく。その中で受講生の反応等に気づき、場と対話しながら話をしていく。これを積み重ねることで、伝わりやすい話し方ができるようになっていくのではないか、ということを今回のワークを通じて私は感じました。

講座の最後に、今回の体験からのまとめをPREP法を使いながら考え、場に出し合いました。
まとめでの皆さんの気づきには、以下の声があがりました。
「相手に同じような景色が見えるような言葉かけが大切」
「見える景色が異なると、伝え手が言っていることがわからない人もいる」
「自分が見えている景色と受け取った側の景色の違いを感じた」

伝える難しさを体感したことで、相手にわかるように話すにはどうしていけばいいのか、それぞれが気づきを持ち帰りながら講座は閉じていきました。
私自身も、いろいろな場面で伝えたようで実際は伝わってなかったことを沢山経験しております。アシスタントとして、皆さんに講座の中で感じたことを話す際に、伝わる言葉で話すことができるよう、日常の中で意識して取り組んでいきたいと思います。

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現場にかかわる人の力を引き出し、ワクワクする子どもの育ちを後押しする気付きの場づくりを!

認定ファシリテーター講師育成講座を保育者としての現場体験・こどもに思いを持つ方が保育や教育に貢献していける土台を作る講座として2023年9月より、第8期として 以下の内容で開催をすることとなりました。

是非、お役立て下さい。

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