対話を深める「場作り」のためのコミュニケーション【リリー相談会】2022年2月 ご報告

対話と会話を入り口に、各園で起こっている悩みや取り組みを分かち合うひととき。

園や法人が前に進んでいくために立ち位置も見え方も感じ方も違う中で、声を掛け合う、同じ方向を向いて行くためのコミュニケーションや対話したいがなかなか深まらないもどかしさなども各小部屋で出ておりました。

法人の規模は違えど、目指す未来は一緒。
職員には言えない本音を分かち合い、スッキリした顔で出て行かれる皆さんなのでした。

じゅんちゃんの振り返り

今月のリリー会員限定動画の「対話を深める“場作り”のためのコミュニケーション」のタイトルをキーワードに、自己紹介しながら、それぞれが感じていることを出し合いました。

その後、ブレイクアウトルームに分かれて、ご自身が抱えていることや皆さんに聞いて欲しい話題等を出し合いました。
今回、「対話」と「会話」について深く掘り下げて話す中で、出てきた皆さんの意見や気づきをまとめると、

  • 日々の会話が対話を作る
  • 子どもとは対話ができているが、対大人となると難しさを感じる。それはなぜか?
  • 本音を出し合う関係性ってどうやったら築けるのか?

でした。

私自身、「子どもとは対話ができている」という話をお聞きして、気がついたことがありました。
日々子どもと関わる中で、その子(相手)がどのように感じ、何を知ろうとしているのか、子どもの思いに寄り添いながら接しているかと思います。ですが対大人になると、自分の思いが強く出てしまったり、異なる意見を受け入れられないことがあるかと思います。
それはどうしてなのかしばらく考えてみました。

改めて感じたこととしては、私達大人も、子ども達と同じように人に認められたい、わかって欲しい気持ちがどこかにあるのではないか。意識はしていなくとも、無意識的にそれを求めているのではないか。

だからこそ皆さんの気づきからでた、「安心・信頼できる場や人の存在」が大切であり、そこで初めて会話が弾み本音を言い合える対話が生まれていくのではないかということに気がつきました。

参加された方の気づきは、多岐に渡っていたかと思います。
気づきの視点がそれぞれ違うからこそ、学びも深くなっていくのではないかと感じています。

次回もその場ででてきた声を拾いながら、皆さんで一緒に考え視野や視点を広げていく時間になればと思っております。

参加者の感想を一部ご紹介します

ご感想①

今回主に「会話と対話」についてのお話が多く、個人として会話、対話の違いを意識して、コミュニケーションをとったことがありませんでした。改めて考えたり諸先生方の話しをお聞きし、なるほど!と思ったり、自分に置き換えて考えました。
仕事をする上で、自分の置かれている立場が、コミュニケーションを円滑にする為に重要な場所に居ることは常々感じていました。(保育リーダーをさせて頂いています)
上司からの通達を自分の中に落とし込んで納得し、噛み砕き自分の言葉にして他の先生方へ伝える。ただ伝えるだけではやり取りのある会話。しかし対話をしながら伝えられたら、もっと伝えた先生に理解してもらえるのではないか?と感じました。 自分では子供と接する時、いつも対話をしているつもりでいました。子供の言葉を待ち、私の言葉を聞いてもらう。伝わったかどうか?を表情で感じとれるような対話が出来たらと思っています。


ご感想②

会話と対話の違いを問われた時に、漠然と外面的な話と内面的な話、くらいに考えたのですが、皆さんと話して色々なお考えを聞かせていただき刺激を受け改めて感じたのは、会話を重ねていき精神的に安全と感じられた関係を築いていった先に対話を交わせるようになるのかな、ということです。 相手の考え、感じたことを真摯に受け止め、また自分の考えを伝えることが出来たら、対話になるのかなと思いました。 深く考えたことがなかったけど、コミュニケーションをとるために、欠かせないものなんですね。

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