子どもにどう伝えたら理解してもらえる?【リリー相談会】2023年1月レポート
子どもと一緒に過ごす中で、
- 子ども同士の関係性で、嫌なことをさせられたけれど、自分で断ることができなかった…。
- トイレで子どもがカギを開けてしまい、覗かれてしまったけれども、本人はびっくりしてしまい「やめて」と言えなかった…
- 肌の色の違いを差別する子どもに、どう声をかけて理解を促せばいいのか戸惑った…。
~といった場面に遭遇し、子どもにどう伝えたら理解してもらえるのか、悩んでしまったことはありませんか?
管理職・意識の高いリーダーが園を越えた相談やアドバイスを受け入れ合う、リリー相談会2023年1月の定例会を終了しました。
私が児童養護施設の職員時代、知らない人に付いていってしまう子ども・触られてしまう子どもに、自分で自分の身を守るということをどう伝えたらいいのか模索をしていた時期に知った「CAP」という学び。
こちらの中には、
- 自分の心と体を大事にすること
- 安心で自由に生きることができる権利
- 人との距離感
…など、勉強になることがたくさんあり、今回CAPのファシリテーターの資格をお持ちの文子先生に特別に、その学びを分かち合っていただく機会を設けさせていただきました。
リリーのみんなで体験を振り返りながら、自分自身も感じたことや子どもとの“対話の場”の作り方など、気づきを深める時間となりました。
本当に素晴らしいなぁと感じるのが、CAPの「エンパワメント」という理念。
子どもが本来持っている~誰しもの中にある「力」を引き出す、という素敵な概念に呼び起されるように
「知らないから、できないってあるよね…。」
「知っていたら、できることが広がるのに」
「まずは、大人が人権について、知ること。自分を振り返ったその延長線上に、自分も子どもも大切にできる」
~といったお話が出ておりました。
後半は、各園でいま気になっていることや取り組みについてのお話をシェア。
- ドキドキのプレ保育=2歳児をどうとらえていくか?
- 重度のお子さんの受け入れ、どのように向き合っていますか?
…などなど、リリーならではの時間となりました。
保育を入り口に、それぞれの体験に描き出された光と影が存在します。
それらが語り合う中で、虹のように希望を描き出すこの場が、とっても素敵だなぁと感じるひとときなのでした。
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参加者の感想を一部ご紹介します
ご感想①
”CAP子供にもわかる基本的人権”動画を見て、「どことなく自園とは少し遠い」と感じてました。自園は小規模で3歳児までの保育園である。「年齢的に、子どもたちには難しい」「保護者または、転園先の保育園で理解出来たらいいよね」と感じていました。今回参加し、皆さんの意識の高さに触れ、それぞれの年齢にあったやり方で子どもたちにアプローチしていくことも保育士の役割思いました。その為には3つの権利を大人が十分に理解したうえで、子どもたちの生長と共に身に備えるためには、自園の保育環境の中で「子どもたちの権利」にうちて職員間で再認識することが必要と感じ、同時に普段から子どもたちの話に耳を傾け気持ちを汲み取ってくれる職員に感謝の言葉を伝えたいと思いました。
ご感想②
capについてのお話具体例などの話を聞くことができて改めて子どもたちに知らせていく大切さに気づくことができました。
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