保育者の子どもに「寄り添う」「見てて」「遊んでいて」とは?

こんにちは、松原です。

以前、あさか保育人材育成養成学校にて、
保育現場コーチングという授業を担当させていただいておりました。

保育現場コーチングとは・・・成長していく子どもたちが、自分の力を発揮していけるように。

“力を引き出すかかわり”=コーチングをしていく 保育士のためのコミュニケーションを、
保育の現場に入り、愛を傾けたい!と考えている人に
分かりやす具体的にひも解いた講座です。

 

その中で印象に残ったことを別で記事に書いたところ
今もたくさんのアクセス数をいただいているので
保育コミュニケーション協会のブログでも、ご紹介いたします。

保育は感情労働~子どもの気持ちに寄り添うヒント

学生さんや他業種から保育の現場に入る方で、
意外と「子どもと遊べない」人が増えているのですが・・・。

これは、子どもの気持ちに寄り添い、関わっていくということがよく理解できず
“ただそこにいるだけ”になってしまう・・・
という現象かなと感じています。

“ただいるだけ”から
 “寄り添い、かかわり、心が通う”状態になるためには
じつは、保育士は当たり前のように日々行っている

1.子どもの感情を観察し、どういう状態なのかを理解する

2.子どもの感情に共感・声掛けを行い、気持ちを受け止めること
 →それによって、子どもは自分の気持ちに気が付き、受け入れることが出来る

3.その上で 次の行動へ向けた声掛けを行うことで、
 子どもの気持ちがそちらに向きやすくなり、行動がスムーズになる

~といった流れが、じつは潜んでおり。

初めて保育現場に入った人にとっては、じつはハードルが高いことなのだ・・・!!
ということに、私自身も他業種から来た新人さんを指導をしていて、気付かせていただきました。

 

子どもの気持ちに気付く前に、
なにげなく生活をしている中でも、私たちは 自分の気持ちに鈍感になりがちです。

親の顔色をうかがい、いい子であろうとする中で
自分の本当の気持ちが分からなくなっていたり。

嫌だな、と思うことがあっても
やり過ごして、人に合わせていたり。

~そんな風にする中で、
自分の気持ちが分からない状態になっている人も少なくないのです。

まずは、感情を意識すること。

そこから初めて、子どもの気持ちに気が付く芽を育んでいけるのです。

・・・そんなことを、ワークを交えて講座としてお届けしておりました。

 

 ちょっと「見てて」「遊んでいて」の意図とは?

 

「ちょっと子どもを見ていてください」
~保育現場に入った人がよく、気軽に言われるこの一言。

そして、「どうしたらいいですか?」と尋ねると、 ふわっと言われるのが、
 「(とりあえず)遊んでいてください」といった言葉です。

これを読んでいる方の中にも、覚えがあるのではないでしょうか。

・・・これらじつは、文字通りに受け取るのは要注意です。

なぜなら、暗黙の了解として

「ちょっと子どもを見ていてください」は、

子ども全体を見ながら、かかわりかたを見極め、
必要な時には臨機応変に怪我を防止したり、

介入した方がいいときには、子どもの意欲や力を妨げない 適切な声掛けを行ってください。
あなたにこの子たちのかかわりをお任せします。

~という意味であり、

 「(とりあえず)遊んでいてください」は、

子どもと一緒になってあそんでしまう・・・のはNGで、

一緒に子どもの時間を楽しみながらも育ちと遊びを尊重して
 一人一人の安全と遊びの状況を確認しながら
  全体を把握して、そこに居る。

 時に、臨機応変に対応をしてください。

~という状態(かかわりかた)が、求められています。

 

じつは保育士は、いつも自分たちが心掛けていることなので、
当たり前のように“何気なく”言っています。

けれども、さりげなく要求のクオリティが高いんです(笑)。

なぜなら、自分自身もなかなか子どもを「見る」ことができず
実際に失敗をしたり(脱走や見失い・事故怪我・仕切りすぎ・遊びを奪ってしまうetc)
試行錯誤をしながら獲得してきたあり方だからです。

 

最初からできた人は、だれもいない

じつはこれらは、私自身も知らずに現場で
「向いていないのではないか!?」と日々落ち込み、試行錯誤をしながら獲得してきたことであり、
ベテランとして笑顔で子どもに寄り添う保育者にも、苦難の時期はあったことでしょう。
ただ、今はそれを見せないだけ。

そういった時期を、はるかかなたの記憶として置いてきただけです。

”保育の暗黙の了解”というものが、現場にはたくさんありますね。

私自身も実際に園で施設長として部下の育成にかかわらせていただく中で
新人さんや他業種から転職してきた先生とやり取りをする中でも感じが感覚のギャップがそれでした。

ベテランさんの「当たり前」は、経験値によるところが大きいのです。

ご安心ください。
この葛藤は、みなさんが最初に通る道でもあります。

「見れない」「動けない」「気づけない」「使えない」といわれた私が
それを客観的に思えるようになるのですから、人間は成長していく存在なのでしょう。

葛藤を聞かせていただく中で学ばせてもらった“気付き”を織り交ぜながら、
こちらのうめちゃんねるでは、実例をひもときながらお伝えしています。

また、さらに具体的なところはこちらの動画講座でもご紹介しております。

せっかく保育士を志した人が、
現場で傷ついて、離れてしまうことがないように。

志・思いを形にしていけますように。

気付いた時が、再スタートの時。まだ、間に合います☆
保育の現場で力を発揮していくこと、応援しております!

6月7日の新人研修は、写真や動画のワークから気づきを深める時間に

6月7日の研修は、そんな新人さんを応援する時間です。
~2時間なので、当日は現場に生きるような
・写真を見て、感じたことを分かち合う
 ~何を読み取るのか?視点を磨く
・動画から、子どもの動き・保育者の思考回路を読み解く
 ~翌日以降の保育で、すぐ役立つ「どう感じて、どう動くと良いのかの判断基準」が理解できる

…ことを目的とした
ワークを中心とした時間にしていきたいと考えております。

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