場に開くことで、問いと気付きが響き合う感覚【園内ファシリテーター育成講座】第5期ZOOM9 レポート
10月より始まりました、園内ファシリテーター育成講座も、早いもので9回目。
今回、前半は「場から引き出す」の延長線上で「場に開く」怖さとパワフルさを体験していただくリレーファシリテーションを。振り返りでのみなさんの質問がとても鋭く、問いを受けて場で向き合う中で本質を掘り下げ磨き上げていくような時間となりました。
後半は、場に起きている、人や組織の背景にあるシステムにアンテナを立てる時間に。はじめての概念ながら、幾つかの事例を通して「うちも!」「地域はちがうのに、同じようなことが起きている…」「保護者と子どもは時代の変化で変わり続けているのに、保育の現場は変わらないシステムがある」
〜など、鋭い視点で、保育の中にあるシステムにアンテナを立てる時間となりました。
じゅんちゃんの振り返り
前回の内容を振り返りながら、宿題である「意図的に場を作る」「ペーシング」等を心がけてみての気づきや感想をシェアすることから講座はスタートしました。
「ペーシングをしようとしたが、寄り添うことの難しさを感じた」
「安心感のある場となり、自分自身も落ちつけた」
など、皆さんの気づきや学びはそれぞれでした。
私自身は、上手くいかなかったという思いが強かったのですが、今振り返ってみると、意識しただけでも場の雰囲気が変わったのではないか、それだけでも十分な学びであったな、と大事なことに気がつくことができた時間でした。
今回は、以下について。
- 気づきを引き出す ~場への傾聴~
- システムという考え方
- 目の前ではなく、本質を見る
- 日常の中でのアンテナ
「システム」という言葉を聞いただけでも一見、難しそうに感じます。実際に、その場で学んですぐにわかるとは言い難いですが、松原先生の話を聞いて「こんなことかな?」とやんわりとですが理解することができました。その後ブレイクアウトルームに分かれて、それぞれが思いついたシステムを挙げていく中で、「これもシステムなのか」と気づきの引き出しが増えたように思います。
そしてシステムは、目には見えない部分(一人一人の価値観や思い込み)が場や出来事に影響を及ぼすということを学びました。次回の講座まで、それぞれの思い込みや価値観はどういうものがあるかということに少しアンテナを立ててみたいと思います。
今回も、場への傾聴(内的傾聴、集中的傾聴、全方位的傾聴)を体感しながら、リレーファシリテーションを行いました。
今回初めて取り組むことではないはずなのですが、ファシリテーター役の順番が来るまで、ドキドキ感が満載で、話を集中して聞くことが難しい、そんな思考の癖に気がつきました。そして、ファシリテーター役が終わると、安堵感から意識が少し場から外れてしまうのも感じました。これらのことは、この講座でファシリテーター役を経験していく中で、少しずつ薄れていくかと思いますので、皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。
また、その都度気づきや疑問点を挙げてもらったことで、この時間で得られる学びって何だろうかということに、皆さんの意識が向いたように思います。この意識を持ち続けながら、次回の講座で活かしていきたいと思います。
園内ファシリテーター講師育成講座の次期開催は、4月12日スタートです!
参加者の感想を一部ご紹介します
ご感想①
リレーファシリ2回目、前回の反省をふまえて、地図を見失わないことを意識しながらやってみました。 全体に開く、がとても難しく感じました。
どこにどう着地するかが問題? 途中の過程が安全な場になることが理想? 全員が来年度挑戦したいことについての小さな一歩をそれぞれに見つけられたら良かったのかな、と思いました。
関連リンク
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