ペーシングで場を創る【園内ファシリテーター育成講座 ZOOM8】ご報告

園内ファシリテーター育成講座 ZOOMの8を終了いたしました。

まず前回からの振り返りということで、
「勉強を始めてから、会議や打ち合わせに向き合う気持ちが変わりました」「他の人の表情が見えるようになってきました」という声があり、皆さんでシェアし合いました。

皆さん、日々の中でコツコツ取り組んでいくことで変化が起きていている様子が、表情や身振り手振りに現れていました。

とはいえ、思いがありすぎて現場と温度差ができてしまうことも。
そこをどう埋めていけばいいのか?

というわけで、今回のテーマである『場へのペーシング』として伝えながら、場を見て一人一人の〈今〉に寄り添いながら声を紡いでいくファシリテーション練習を、交代でやってみました。
思いを伝えながら相手を受け入れ、場の思いを紡いでいくプロセスに関わる中で、「難しい!!」という声も。
筋トレなので、やりながら身に着けていけるといいですね。

また一方で様々な声や情報が出てくる場の中で、言葉に目が向きがちですが、意外と大切なのは〈感情〉だったりします。
呼吸を合わせながら場の感情をキャッチし、寄り添い、同じ方向を向いていく…。

今回は、「〇〇子顔」というキーワードが場から出てきて一同爆笑でしたが、やっぱり場で起きていることは一人一人に聞いてみて初めて分かるものですね。

また現場に持ち帰り、実践後の報告をシェアする予定です。

じゅんちゃんの振り返り

前回の宿題である「場から引き出す”ことを意識してみての気づき」をシェアすることからスタートしました。相手に伝わりやすいようにジェスチャーを付けたことで、自分の思いが伝わりやすくなった印象を受けました。

宿題の感想をまとめると、「自分に矢印が向いていた」「相手の気持ちに寄り添うことができなかった」等、上手くいかなかったことが主に挙がっていたように思います。
そして、なぜうまくいかなかったのか、振り返りをした時の皆さんの視点・捉え方が鋭く、着実に力がついてきたことが伺えました。

今回は、以下について学び合いました。

  • 安全な場づくりのために
    ・ペーシングとは、ペーシングで場を創る
     相槌・頷き・笑顔・呼吸や言葉・仕草・視線・ペースを相手に合わせることで、相手は自分に近いと感じて安心する
  • 気づき(心の内側で起きていること)に耳を傾ける
    ・聴く力 聞き方
     心の中で起こっていることを「聴く力」が、場の変化を後押しする。意図的に場に関わることで、感情に寄り添うことの大切さ
  • 気づきを引き出す 場への傾聴(コーチング)
    ・内的傾聴(自分自身に焦点を当てる話の聴き方)
    ・集中的傾聴(相手にしっかりと意識の焦点を当てる聴き方)
    ・全方位的傾聴(360度すべてに意識を当てる聴き方)

情報量の多さに、多少混乱をしていた私達。
そんな中で疑問に思ったことに声を出してくださった方がいたことで、頭の中が整理されていったように思います。

今回のリレーファシリテーションは、相手の話にペーシングしながら聞くことを意識し、取り組みました。
リレーファシリテーションの最中は、やはり自分の順番がいつ回ってくるのかが気になり、そわそわした気持ちを皆さんから感じました。
「何を言おうか……」「その話わかります……」と思う中で、いつの間にかペーシングするのを忘れてしまう場面もありました。ですが、皆さんの表情は温かく、安心して話せる場がそこにはありました。

今回は、松原先生から時折、「ここまで聞いてみての感想はどうですか?」と聞かれることがありました。
予想していなかった展開に戸惑い感が漂っていました。ですが、予期せぬ事態が起きた時も、冷静に受け止め、感じたことを伝えあうこともファシリテータとして問われている力なのではないかと感じました。

回を重ねるごとに難しさを感じますが、疑問に思ったこととは遠慮なく声を出し、全体への学びに繋げていきたいと思います。

 

参加者の感想を一部ご紹介します

参加者①

9割の無意識の部分に関わることで、相手に安心感を与えたり心を開いてもらいやすくなるんですね。
ペーシングしながら話も理解して、といろいろ織り混ぜていくのが難しいですが、意識して実践しながら習慣になっていけばと思います。


参加者②

聴く力がファシリテータにとってとても大切な力である事を感じました。
ただ漠然と聴くだけではなく、相手の感情を引き出す聴き方があって、それを身につけたいと思いました。
今は相手の話を聴くだけで、課題を解決するまでにはたどり着けず、グルグル回っている気がしましたし、回ってしまうのは、自分の中で、ゴールの設定が曖昧なまま事が多いのだと気付きました。


参加者③

相手の呼吸に合わせるという事が印象に残りました。相手に言葉を合わせたり声のトーンを合わせたり色々な方法があるという事ですが、気がつくと自分のペースて話していることがほとんどです。
呼吸を合わせることを最初の一歩として意識して取り組みたいです。

 

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