なめられてる?!焦りから大きな声を
こんにちは、
保育コミュニケーション協会 代表の松原です。
新学期が始まって数日、4月当初の子どもたちは
「先生、どんな人なのかな?」「新しいお友達との生活 どんな感じかな?」
~という新しいクラスになったドキドキ感とワクワク感。
そして、新しいクラスの中で自分の居場所を見つけたい、
新しい毎日の中で自分らしく過ごせるだろうか…といった
どこかそわそわと落ち着かない気持ちとが同居し、
お互いに様子見をしている時期でもあるのではないでしょうか。
何年か保育に携わっていると「4月って、そういう時期だよね(苦笑)」と理解しつつも
年度初めにはバタバタしてしまうことも少なくありません。
そんな中、新しく園に入った保育者やまだ慣れないと感じている保育者の中には
「なんとか、子どもたちをまとめたい」「先輩のように落ち着かせたい」といった焦りが大きくなり
つい、呼吸が浅くなってしまったり。
周囲の先輩たちの目が気になって、「これでいいのかな?」と判断の仕方が分からなくなり
なんだかいたたまれない気持ちになったり。
つい、大きな声を出してしまう、やさしい言葉かけができない自分に
自己嫌悪に陥ることもあるのではないでしょうか。
私もありました。
今日はそんな焦りからの悪循環に気が付き、
リラックスして子どもと向き合っていくきっかけをご紹介します。
なめられてる?!焦りから大きな声を
子どもが好きで保育者になったはずなのに、当時の私は
「〇時になったらお片付け!~それまでに〇〇させなくちゃ!」
「どうしよう、まだ〇〇(雑務)が終わっていないーーー
ダメな新人だと思われちゃうんじゃないか。」
「今日も先輩のように思うように進められなかった・・・。
私は保育者、向いていないんじゃないか・・・。」
~と、意識が自分の”できなさ”へと向いており、
本来は主役である「子ども」に目を向けられなくなるという
本末転倒な時期を過ごしていました。
また、やり取りがスムーズな先輩たちと比べては
「子どもになめられているから、私の言うことを聞いてもらえないんじゃないか」
・・・と不安になり、大きな声で威圧的に
「片付けなさい!!」と言ってみたり・・・。
いろいろやっては見るものの、驚いて見てくれるのは一瞬だけで、
結局どんどん声は大きくなるのに
子どもたちは走り回って いうことを聞いてくれないという
カオス(混沌)な状態になっていました。
まずは、お互いを受け入れ合うことから信頼関係を
今思うと、子どもたちがお話を聞いてくれるのは、お互いを受け入れ合った後。
「この人は、こういう人なんだな。大好き!」
~と思ってくれて初めて、耳を傾けてくれます。
いくら保育者が大きな声を出したところで、
ざわざわしたこちらの気持ちに突き動かされるように
さらに子どもたちの声は大きくなり、
声は枯れ、がっかりして家に帰る毎日。
こんな日々を繰り返すのかと思うと、
大好きで入ったはずの保育のお仕事がつらくなってしまいますね。
ですので、少し考え方を変えてみましょう。
まずは「お互いを知り合う」のです。
・この先生、どんな人かな?
・どんなことが好きなのかな?
・どんな時に困るのかな?
~そんな風に、子どもたちは保育者をよく見ています。
そのためには、忙しい毎日の中ではありますが
危険のないよう全体を見ることを心掛けながらも
(ほかの保育者に声を掛けて役割分担をするのもいいですね)
●子どもと一緒になって遊んでみる。
●一緒に歌を楽しんでみる。
●一緒に考えてみる。
●一緒に驚いてみる。
~といったことを大切に過ごしてみませんか?
ここには、共に感じる”共感”がキーワードになってきます。
嬉しい・楽しい・ワクワクする・・・
~そんな気持ちをたくさん分かち合うと、その人への信頼が少しずつ積み重なってきます。
ベテランの保育者との信頼関係が深いのは、
一緒に過ごした時間の中でのたくさんのかかわりがあるからです。
焦らず、あなたという保育者の魅力を、子どもに知ってもらいましょう。
最初の「大変」さを越えると、そこに「成長」という喜びが待っていますよ。
喜びの入り口に、手遊びを
そんな喜びあふれるかかわりの入り口に、
手遊びを取り入れてみるのも素敵ですね。
子どもたちは、歌が大好き!
0歳から5歳児まで、手遊びを始めると
「なにそれ?」「知ってる!」「教えて!!」
~と、目が輝きます。
また、手遊びを歌ううちに
私たち保育者もリラックスしてきて
子どもとの掛け合いを楽しみながら
笑顔で子どもとのやり取りを楽しむことができるようになるという
いいところもあります(笑)
好きな手遊び・得意な手遊びのアレンジを広げるのも
子どもと心の距離を近づける一歩になるのではないでしょうか。
オンラインで開催する「魔法の手遊び講座」、ぜひ役立ててくださいね。