認知で思わず話したくなる場を創りたい【園内ファシリテーター育成講座】2022年4月スタート第6期 ZOOM6レポート
園内ファシリテーター育成講座zoom6を終了いたしました。
思っていることはある、けれども…
ここって今、言っていいの?
何が言ったら危険な場にならない…?
~など、人は、無意識にその場の温度感を探るものではないでしょうか。
そんなときに見極めるカギになるのが、ファシリテーターのあり方です。
この方なら、受け止めてくれるだろう。
よし、出してみよう。
そう感じられるあり方のために、どんなことを心がけていけば良いのでしょう?
4月よりスタートしました【園内ファシリテーター育成講師】
早いもので6回目の折り返し地点を迎えました。
ここまでは全体像を捉えて職員さんたちに伝わる工夫にチャレンジしてきましたが、ここからは け取った職員さんたちの心のうちで起きていることに耳を傾け、場から多様な声を引き出す「ファシリテーターのあり方」へと焦点を当てていきました。
今回、実践ワークにてコーチングを場に応用する中で 話す様子を観察&フィードバックすることで本質に気づく場面があったり、一人一人に「認知」をお互いに伝え合うことで勇気が湧いて明日への一歩が湧き上がる場面も。
身近なところから、取り入れていくと、園内の場が変化していきそうですね。
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じゅんちゃんより
園内ファシリテーター育成講座では、毎回講義を受けるだけではなく、講座後の宿題に取り組み、実際の場で活かしていくことで、ファシリテーション力を身につけていくことができます。
今回も前回の振り返りをしながら、宿題として挙がっていた「伝え方の工夫を意識して、感じたこと」をブレイクアウトルームに分かれてシェアし合いました。
・今までは、伝えたい思いを「伝える」ということに軸が向いていたが、相手の表情を見ながら、自分の意識を変えたことで、感情を入れずに話せるようになった。
・自分の思いに意識が向いてしまう癖に気がつき、相手の立場に立って話をしたら伝わったことを実感した。また、相手の姿は、自分の姿を映し出しているか鏡になっていることに気がついた。
等の声が出ました。
皆さんの感想をお聞きしながら、気づきが力として確実に身についてきているのが、コメント力だけではなく、在り方、雰囲気等でも伝わってきました。私自身も皆さんのお姿に学ばせていただきながら、本編へと進んでいきました。
今回は、
・場から引き出す
・気づきを引き出すコーチングの要素
① 傾聴
② 観察・フィードバックをする
③ 認知の声かけを行う
④ 質問で気づきを深める
について学びました。
「場から引き出す」という話では、場を一人の人だと捉え、対話しながら進めていくこと。矛盾することも、不都合な声も、すべて多面体の答えであるということ。また、場から声を引き出すための、ファシリテーションの在り方等のお話をお聞きし、「場をホールド(包み込むような空気感)できずに、自分中心に考えてしまう」「声を出せる場づくりが必要」といった感想が出てきました。松原先生の話を聞いただけで、自分の課題を見つけ、その課題に取り組もうとされていたその姿、意識の高さに感服いたしました。
「気づきを引き出すコーチングの要素」では、観察・フィードバックをブレイクアウトルームに分かれて行い、観察して感じたこと、相手の姿を見て感じたことを言葉にしていきました。初めは、捉えどころが掴みにくかった皆さんが、松原先生とのセッションを受けたり、見聞きする中で、ポイントがわかり、温かい場と共に、フィードバックする言葉も変わっていったのを感じました。
そして、皆さんの気持ちが一番ほころんだのが、認知の声かけでした。相手のいいところ、秘めている可能性をそれぞれが言葉で伝え合うことで、自分では気がつかなかった一面を知り、素直に受け止め、喜びから自信や意欲に繋げていられているように感じました。今回は、「コーチングの4つのエッセンスを学ぶ」ことが中心でしたが、次回、それを活かしたファシリテーション実践を行うことに期待感と、緊張感を感じながら、場は閉じていきました。
今回、「日常の中で、“場から引き出す”を心がけ、過ごす」ということが宿題として挙がっています。
今まで学んできたことを、実際の現場でも活かしながら、講座の中でも筋トレという形で実践していくことで、身になり、力になっていくと私は感じています。
皆さんには、私が陥りやすい「上手くやろう」という思考に陥らず、リラックスしながら、取り組んでいただきたけたらと思っています。学びは、失敗や成功を積み重ねていくことで、力として蓄積されていく。それを確実に積み重ねていける皆さんだと思っておりますので、私はそれを陰で支える形で次回は場をホールドしていきたいと思います。
参加者の感想を一部ご紹介いたします
ご感想①
認知の大切さを実感しました。ついできていないことに目が行きがちですが、できていることに焦点を当てて職場の人を観察し、伝えていこうと思いました。また「不二」という新しい考え方を得たおかげで、どのような人の中にも親しみや愛情が持てるような気がしました。
ご感想②
相手を観察し、その場でフィードバックすることは、相手に寄り添うことなのだと思いました。答えは相手がっもっている。信じてかかわり、待つこと。この待つことが、せっかちで待ちきれない自分の課題だと思いました。コーチングについては、もっと深めていきたいです。 先生の言葉の中に、例えばではなく「材料提供ですよ」という言い回しがあり、考えの一つとして提案するときには、使ってみたいと思いました。
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