新年度、職員が同じ方向を向くために【レポート】園内ファシリテーター育成講座・第6回
新しい年度が始まるこの時期。
園内には新しい職員が加わり、環境が変わるタイミングでもあります。
そんな中でよく聞かれるのが、こんな声です。
「伝えているつもりだったけど、もしかして…相手には違うふうに受け取られていたかもしれない」
「どうしたら、自分たちの経験や行事の意味を、他のメンバーと共有できるんだろう?」
そんな課題を見つめながら進めているのが、
「園をより良い未来へ導くキーパーソン」を育てる園内ファシリテーター育成講座です。
今回はZOOMでの第6回を開催しました。
🌿 見えていなかった“空気感”に気づくとき
前回までの振り返りでは、
「ジェスチャーを意識して伝えるようにしたら、場の雰囲気がやわらかくなった気がします」
という声がありました。
これまであまり意識してこなかった、
自分と相手の間にある“空気”や、“その場をつくる自分自身の在り方”に目が向くようになってきたという変化も。
見えなかったものが見えてくると、行動や関わり方も自然と変わっていきます。
そして、その変化が職場の空気やチームの関係性にも、少しずつ良い影響を与えていくのです。
🔍「同じ方向を向く」って、どういうこと?
今回の講座では、あるワークを通じて、
“共通体験のない相手と同じ景色を持つには?”というテーマに取り組みました。
✔ 自分にとって“当たり前”のことは、相手にもそうとは限らない
✔ 経験値や背景によって、出来事の捉え方や意義づけは違ってくる
✔ 新しく入った職員にとって、同じ空間にいても見えている景色は異なるかもしれない
そう気づくことで、
「じゃあ、相手に伝えるにはどんな工夫が必要なんだろう?」
「相手の不安を減らすには、どんな関わり方ができるだろう?」
と、対話が広がっていきました。
🗣️ 言葉を交わすことが、架け橋になる
ある受講者の方の言葉が、とても印象的でした。
「中堅で頑張ってくれている先生たちの気持ちが、実はよくわからなかったんです。
でも、知ろうとすることで、園長と現場の“架け橋”になっていきたいと思いました。」
この素敵な感想に、思わずジーンと、目元をうるるさせる一同。
新年度に向けて、“誰かの力になりたい”という優しい気持ちが交差する時間となりました。