研修の背景をシステムで読み解く【認定ファシリテーター講師育成講座 ZOOM8】開催レポート

「なぜ参加する人一人一人、背景も悩みもちがうはずなのに、共通のプログラムでそれぞれが気付きを持ち帰ることが出来るのか…?」
という問の背景に、システム思考という捉え方があります。

今回の認定ファシリテーター講師育成講座第8講、ZOOM8ではシステム思考という考え方・捉え方に触れて馴染んでみる時間にしていきました。

メンバーからは、

  • 美味しいパン屋さんの子とを話すと、情報が集まってくる
  • 悪口や愚痴が連鎖するループとGood&Newの生み出した好循環
  • 人がご飯を食べると猫も食べ始め、それを見て亀も食べ始める

など、実は繋がって起きている事象が上がって来ました。
そこから、

  • サッカーを応援しに行く初心者
  • 慣れてきた人
  • リーダー的な立ち位置の方のチーム監督との連携

といった事例を入り口に、それぞれの及ぼし合う影響や重なり合う仕組みに思いを馳せ、システム思考のメガネを日常に持ち帰るひとときとなりました。

システムという捉え方で考えると人が悪いのではなく、仕組みに課題があること。
そこを変えるために出来ることがあることに気がつき、気持ちがラクになります。

次回はここから、研修の中での気付きにつながるきっかけへとシフトしていく予定です。

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アシスタント:じゅんさんの振り返り

Zoom7の学びを振り返りながら、宿題として挙がっていた
『コーチング・ペーシングを意識しながら過ごしてみて、感じたこと・気が付いたこと』
について、それぞれが思いを馳せることから講座はスタートしました。
前回までは、書き出して整理した後にブレークアウトルームに分かれたり、全体で共有し合いながら、学びをそれぞれが自分の思考や心の中に刻み込んできました。
今回は、「認知力を鍛えよう」という松原講師の学びへの意図があり、宿題での気づき等を話してもらい、その後話を聞いた方から認知の言葉かけをしていきました。 

認知とは

  • その人の人となりで感じたところ
  • いいところ・できているところ
  • 秘めている可能性

であり、これらを伝えることで、安心感が生まれ、勇気に繋がっていく。

私たちは、普段の会話の中で、「認知の言葉かけ」を意識して使ったことはなかったように感じています。ですが、講師として場の声を聞いた時に、認知の言葉かけがあることで、“自分の話を聞いてもらった”という安心感が受講者の中で得られ、“学んでいきたい”という意欲に繋がっていく。
これを、振り返りのフィードバックの中で意図的に取り入れ、実体験してもらいたいという松原講師の思いがあったように感じました。

皆さんそれぞれが、認知の言葉かけをしてもらったことで、嬉しい気持ちと共に、心が温かくなった体験をされていました。また、感じた角度が人によって異なり、認知の言葉かけの視点には、いろいろな側面があることに気づき、学びも得られていたように思います。

今回体感した「認知の言葉かけ」を、現場等で活用していくことで、場の空気感や関係性等が変化していくことと思います。
今回の事前レクチャーでは、以下について学びました。

  1. 研修の課題を、どう改善へ導いていくか?
  2. システムで捉える視点
  3. 本質に目を向ける ~何が起こっているのか?

事前レクチャーで「システム」という概念の話があり、難しい学びに意識が遠のきそうになる場面もありました。ですが、感じたことを言葉にしたり、身近なシステムに思いを馳せる中で、学びとして落とし込もうとする皆さんの力強い意欲を感じることができました。

Zoom8では、以下のポイントに焦点を当てながら学びを深めていきました。 

  1. 研修の背景をシステムで読み解く
  2. システムで捉える視点
  3. 本質に目を向ける
  4. 日常の中でのアンテナ
  5. 振り返りファシリテーション

講座の中で、「システム」についてさらに学びを深めていきました。
「システム」とは、世の中の有機的な因果関係のつながりであり、体や家族のつながりにもシステムがあるということ。
一見難しい話のように感じますが、松原講師より具体的な事例を挙げてもらったことで、「システム」の捉え方が理解できたように思います。

「システム」も難しい概念ではありますが、今回特に難しさを感じたのが、「振り返りファシリテーション」でした。
「ファシリテーション」という言葉を聞いただけで、上手く言わなければならない思考に私たちは陥りやすい傾向にあります。ファシリテーション実践が始まったと同時に、皆さんそれぞれが私と同じような思考にスイッチが入ったのを感じました。
ですが、今回の講座で学んだ「認知の言葉かけ」を、意識しながら話をされており、「上手くやろう」という雰囲気を覆うかのような場の温かさが漂っていたのを感じました。

学びを続けていくことは、同時に難しい知識を得ることにもなり、それらを重ね合わせて実践することは、かなり難しいと思います。とはいえ、受講生の皆さんは丁寧に学びを重ねており、確実に講師としての力を身につかれていると感じています。
学びを深められている皆さんをこれからもお支えできるように、私自身も日々学びを継続していきたいと思います。

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子どもの未来を支える人のための認定ファシリテーター講師育成講座8期 【講師:松原美里】

現場にかかわる人の力を引き出し、ワクワクする子どもの育ちを後押しする気付きの場づくりを!

認定ファシリテーター講師育成講座を保育者としての現場体験・こどもに思いを持つ方が保育や教育に貢献していける土台を作る講座として2023年9月より、第8期として 以下の内容で開催をすることとなりました。

是非、お役立て下さい。

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