園長・主任・中堅・パート…それぞれの立場からのパネルディスカッション【ローズ定例会】2022年8月開催レポート

保育コミュニケーション協会、オンラインサロン『ローズ定例会』8月の会を終了いたしました。

今回は、主体的な保育をするために工夫していること
『それぞれの立ち位置の葛藤』をテーマに、パネルディスカッションをしました。

この日がいい時間になるようにと、根回しや打ち合わせを丁寧に重ねてくれたメンバーの陰の努力もあり。
それぞれの園の保育実践の陰にある努力や葛藤・ケース会議を通じた質の向上が垣間見え、お互いにとっても学び深い気付きの時間となりました。
パートの先生の声には、一同 ハッとさせられる場面も。
お互いがお互いの存在によって、支えられている。
感謝の気持ちの循環と共に、子どもたちの笑顔を支えていくチームでありたいですね。

準備を重ねてくれたパネラーの面々に感謝です

保育コミュニケーション協会【オンラインサロン】

 

あさみさんよりまとめ

8月24日(水)ローズ会定例会では【主体的な保育をするために工夫していること 〜それぞれの立ち位置の葛藤〜】をテーマに、パネルディスカッションを行いました。

各パネリストの先生方の実践や思いを聞かせていただくことからスタートしました。

【パネリスト紹介】
① 園長かなえ先生。昭和の保育からの抜け出し、実践へと繋げていくために、園内研修や対話を繰り返している。葛藤する場面もあるが、職員・子ども達にとって、主体的な活躍の場が広がるように力を入れて取り組んでいる。

② 主任まこ先生。みんなが主役で集まる笑顔をテーマに主体的な保育をみんなで実践している。主任として『繋ぎ役』を意識し、現場の思いを聞きながら、子どものためのケース会議を実践している。園の課題として様々な先生達の視点を大切にしながら、『ケース会議=罪悪感』という担任の思いを減らし、みんなで子どもを育てていくということを意識している。そうすることで、緊張が溶け、気づきを得ることができ、子どもとの関係性が変わってきた。園長との繋ぎ役として、色んな声を聞くようにしている。

③ミドルリーダー見和ちゃん。コロナで食事を時間差で食べることを提案。バイキングで、席も自分で選べるようにすることで、一斉に食べなくて済むようになった。行事も、本番よりプロセスが大事と仲間と話し合って、保護者に発信するようにした。コロナがきっかけで、子どもの本当にやりたかったことは何だろう?という視点に立って、新しいやり方を考え、主体的な保育へと繋げていった。

④パートよっしー。パートでクラスに入る時には、そのクラスの保育日誌を見せてもらって子どもの様子を把握して入ることを意識していた。保育士の一人として仕事をしたいという思いで入ったが、現場では雑務、掃除、準備…と先生に言われるまま動いている現実。『パートの仕事とは何だろう?』と模索しながらも日々奮闘している。それぞれのパネリストの方々の思いを、うなづき、メモをとりながら真剣に聞く参加者の皆様の姿がありました。

【パネルディスカッション】
◎子ども主体にしていくために、やってみたいことを発信していくための工夫◎
色んな研修とか受けた中でよかったこと、やってみたいことをどんどん発信していった。それを言える雰囲気や、受け止められる安心感があると発信していきやすい。そして、発信していくことで、周囲へも広がってきた。

◎パートの先生の立ち位置や役割・工夫◎
パートの先生しか動けない時間もあり、どうしても掃除をお願いすることが多くなってしまう現状はある。しかし、それぞれの得意なこと、製作の手伝いや、加配が必要な子に対する支援をお願いし、充実した環境づくりへと繋げる工夫をしている。パート向けの冊子を作り、充実した環境づくりを意識している。パートの先生にも研修の場をつくることで、みんなで同じ方向を向けて保育をしていこうという願いを届けた。保育を主体的にするために様々な立場でどうしたら同じ方向を向けて動いていけるかを考え、実践している皆様の声がありました。

【ブレイクアウトルームに分かれて】
響き合う声の中で、『子ども達や一緒に働く仲間のために何ができるのだろう』という視点に立って話をしている参加者の皆様の姿がありました。主体的な職員を育てるために『こんなことしたら面白いよ!』などと伝え、やってみようという気持ちを実践に繋げて、育てていきたい。パートの先生達にも感謝を伝えながら、職員を大切にし、子どもが子どもらしくいられるように、子どものやりたいことをみんなで応援していきたい。参加者の皆様の表情からも、決意を新たに明日の現場へと繋げていこうとする思いが溢れ出た会になりました。

参加者の感想を一部ご紹介します

ご感想①
初参加でしたが皆さんの自己紹介が最初に少しあるなどして配慮いただき、あとからでも入りやすい場の空気がありました。ブレイクアウトルームでは型にはまったよいことを話すのではなく、今の思いを話すことができる場でした。

ご感想②
松原先生からパネラーのお話をいただき、えー、どんな話をすればよいの?!から始まり、園長の葛藤が伝わりやすい話って?うちの職員も参加する中、彼女らへの苦言にならずに話せる話題探しって?と悶々とする日々でした。 8月初旬のじゅんちゃんによる事前打ち合わせの際、よっしー先生に「園長先生の話を私は聞きたいと思うよ」と言っていただき、この夏休み前の園内研修での様子や、夏休みに動画研修を送って、返信された先生たちのアンケートなどから、ようやくテーマが決まり、どう話したら良いのか?など、形が見えて来ました、 大勢を相手に話すのは苦手ですが、皆さんの温かい眼差し、松原先生の穏やかな笑顔、晴代先生の愛情が伝わるファシリに背中をそっと支えていただき、お話することができました。 また、さまざまな立場の先生の葛藤や、様々な取り組みの話を聞くことが出来、初めてローズ会に参加させていただきましたが、とても有意義な時間をいただきました。

ご感想③
それぞれの立場で、色々なことを思いながらも子どものためにという思いは共通で、コロナで変化を繰り返しながら葛藤しながらも子ども主体の保育のために奮闘している皆様の声に勇気をもらいました。発信することの大切さを改めて感じました。

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