園の仲間と地域と、 日頃のコミュニケーションde防災ネットワークを育む作戦会議【ローズ定例会】2023年8月開催レポート

8月のオンラインサロン、ローズ定例会では、先日の保育博で行った「豊かな保育につながる作戦会議」をテーマに、みんなで一緒に考える時間を持ち、以下の件について話し合いました。

  • 自園の立地はハザードマップにどう影響するか?
  • 最悪の状況を想定した場合、どのような対策が必要か?
  • 緊急時の72時間をどう工夫することができるか?

このワークを通じて、参加者同士がアイディアを共有し合い、より安全な保育環境づくりに向けて具体的な計画を考える場となりました。

実際の想定を考える際に、土砂災害に関する課題が浮かび上がります。具体的には、土砂災害の際にどれだけ土嚢を積むべきかについて迷うケースがありました。

過去の東北地震では、地震・津波・火災などが連動して被害が拡大しました。このような状況を振り返ると、火災が発生すれば火災に、地震があれば地震に対処する必要があることが明らかになります。しかしながら、被害が重なる状況についての訓練は十分にされていなかったことに気付かされました。

もしもの災害時・・・
夕方・・・パートタイムとフルタイムの職員が災害に直面したらどうなるのでしょう?
朝・・・職員が出勤できない状況で、子どもたちと地域の人々が集まる事態が発生したらどうするべきでしょう?
備蓄庫については、本来はもっと多くの物資を備蓄しておきたいと思うものの、実際のところ置き場所が限られています。
想定することは簡単ではないですね、とその難しさを実感している声もありました。

災害時には、公的な支援が到着するまでに、地域の人々と協力して生命を守る必要があります。多くの命をつなぐためにも、日頃から地域の方々とのコミュニケーションや連携を大切にしよう、とと決意を新たにした人も現れました。

今回のワークを通じて見えたこと・感じたことを踏まえて園の防災対策に向き合うことで、より実践的な取り組みをしていただけると思います。

9月1日に開催される第3回保育防災カンファレンスにて、【防災レジリエンスにつながる保育コミュニケーション】というテーマで、13:05~14:30の間、パネルディスカッションを担当させていただく予定です。

是非、お役立て下さい!
第3回保育防災カンファレンス-2023- | 今必要な保育現場の防災を考える

あさみさんの振り返り

8月23日(水)のローズ定例会は、美里先生による、『豊かな保育につながる作戦会議〜防災に軽やかに取り組むチームのために~』でした。
園内の防災訓練、「こんなことが起きていませんか?」という問いかけからスタートしました。その、ヒヤッとする問いかけに、私はハッと息を呑む思いでした。

震災が起きて、72時間は自分で命を守らなければなりません。その時にどうするか。もし震災が起こったら、とそれぞれの園での最悪な事態を想定して、参加者の皆さんと一緒に考えていきました。
もし怪我人がいたら。もし避難経路が土砂崩れで塞がれていたら。もし地域の方が園に避難して来られたら。もし連絡が全く取れない状況になっていたら。備蓄は足りるだろうか、何を準備しておけばいいのだろうか。
様々な場面を想定して、想像を膨らませながら考えていきました。

形式だけの防災訓練では見えなかったことがどんどん出てきて、色々な想定での、防災訓練が必要かもしれないという声が生まれていました。それぞれが真剣に命を守る方法を考える時間になっていったように感じます。
実際に震災を経験された方の言葉も聴かせていただくことができ、命の重みと、実体験された言葉の重みに胸をギュッと掴まれたような思いになり、ウルっと涙が溢れそうでした。
その中でも、挨拶一つでホッとし、助け合いが生まれた、という体験談が印象的でした。
子どもたちと職員を守るためにも、日頃の防災訓練の大切さ、地域との繋がり、人との繋がり、日頃から協力し合える関係づくりをしていくことが大切だと感じました。

保育コミュニケーション協会オンラインサロン【ローズ】は、日常の疲れが癒される楽しい仲間を募集しております。
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参加者の感想を一部ご紹介します

一口に災害避難といっても、地震、火災だけではなく、水害、土砂災害、噴火、津波など様々な災害によって、避難すべきか止まるべきかなど様々な場面の想定が考えられるものの、考え出すとキリがありません。 自助、共助、公助それぞれについて考えておくことの大切さを感じました。 また、実際の災害にあうと、自分の身近のことでいっぱいいっぱいになってしまいがちですが、まずは身近な人との挨拶から、繋がり合う輪を広げていくことを始めるなど、「今出来ることは何か」を考えるのは大切な一歩なんだなぁと気付かされました。
短い時間のなかでまとめてくださってとても充実していました。参加者の皆さんの声がとても参考になりました。他園の取り組み、事情、心がけ、危機管理意識、忘れていることがたくさんあり、思い出させていただきました。

オンラインサロン新展開の現状と、ご案内~ローズ・リリー・カトレア・プレミアム・法人…


保育コミュニケーション協会のオンラインサロンは、保育に関する様々な思いや知識を共有するためのプラットフォームです。参加者は全国各地にいる保育に情熱を持った皆さんで構成されており、オンラインの利便性を活かして交流を図ることができます。

  • 自分自身の成長や貢献を大切にする方
  • 情報や経験を分かち合いたい方
  • 助け合いや相手の気持ちを尊重することを重視する方
  • そして保育に情熱を持ち、新たなアイデアを生み出したい方
保育コミュニケーション協会のオンラインサロンでは、ご参加いただく皆様の成長と満足感を重視し、様々な活動や情報交換が行われています。自身の目標や志向に合った情報やアドバイスが得られるほか、他の参加者との交流を通じて新たな視点やアイデアを見つけることができます。

保育に情熱を持つ方々や、自己成長を望む方々が集まる場として、ぜひ当サロンをご活用ください。一緒に工夫し、刺激し合いながら、輝かしい未来へ向けて共に歩んでいきましょう。

ご参加を心よりお待ちしています!

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