胸の痛む報道を踏まえて、2023年保育コミュニケーション協会の取り組み

こんにちは、
保育コミュニケーション協会 代表の松原美里です。

いろいろと胸の痛む報道もあり、現場の葛藤もあり、
保育園の保育の在り方を根本的に見直す流れが起こってきているのを感じる今日この頃。

みなさんは、いかがお過ごしですか?

思い起こすと、保育や教育の在り方は、
これまでにも大きく変化をしてきているのではないでしょうか。

保育の在り方の変化

戦後の復興~義務教育~
大人が中心となって子どもたちの生活を回していく保育(一斉保育)
〜子どもの主体性を大切にする保育
〜変化に伴い、起こる現場の混乱と模索
〜主体性と社会性、行事やこれまでの流れをどう変えたらいいかバランスの模索
〜コロナで「これまでの当たり前」を見直すチャンスを得た現場と、
 消毒や感染症対策の配慮とともに“これまで通り”という周囲からの期待に応えるべく
 より大変さを背負い込んでしまった現場の二極化
〜不適切な保育への切り込み・見直し

…というように、「子どもの権利を尊重する保育」へ向けて
保育の在り方を根本的に見直す流れと
本格的な取り組みに向き合うプロセスが始まっているように思います。

一方で…外側の変化とともに、必要なのが 
中で働く人のVersionUPなのではないでしょうか。

学びによって開かれる可能性

大きく変化し続ける社会に、適応していくーーー

そのためには、私たち大人も、保育園自体の在り方も
常にUpdateしていくことが大切です。

子どもたちは、未来の社会を担う宝物。

その子供たちに日々接する保育者こそが、最先端の学びを得て
未来を見越した保育を展開していくことが必須となり、

保育者の継続的な学びの重要性をしみじみ感じております。

 

私自身も2022年は
「子どもの権利ソーシャルワーカー養成講座」受講を通して
こどもの権利と向き合い、
物事の捉え方・向き合い方を見つめなおす機会をいただきました。

学びの機会は近年幸いなことにオンラインでの学びの場が増え
情報に触れる機会が身近となりました。

とはいえ…実際のところ、
「分かっている」のと、「できる」のとでは深い溝があり、
忙しい毎日に追われてしまうとつい、
癖が出てしまうこともあるのではないでしょうか。

 

変化に戸惑う現場

保育は、素晴らしいお仕事。そうありたい。

一方で、揺れている方も少なくないのが現状だと感じております。

「分かっているけど、立ち止まる時間がない」

「人手が足りな過ぎて、手が回らない…」

「やることが多すぎて、そんなこと考えている余裕がない」

「具体的に、何を求められているのか よくわからない」

「そういうなら、やって見せてほしい」

~そんな声が、現場から聞こえてきそうです。

(かくいう私も、そう感じていたことがありました)

もしかしたら…現場を変えていくヒントは、
「あり方の見直し」と「やり方を変えること」にあるのかもしれません。

 

時代の変化とともに、古くなった「やり方」「書類」「仕組み」……

変化し続ける中で、そこに固執し続けると、現場にひずみが生まれてきます。

 

そのひずみは、見えないところで 日々つきまとい、
保育者を悩ませるのではないでしょうか。

 

変化は、怖いもの。

 

今まで、見たことも体験したこともない世界に飛び込むことになるため
手探りの模索が続きますし、日々 考えずに回していればよかったルーティンを見つめなおすことで
莫大な手間と時間がかかります。

”最初は”。

遠回りに見えて、じつは 深い課題と向き合うことで様々な気づきと可能性に出会い
「可能性しかない」というポジティブな現実に出会うのではないでしょうか。

 

「理想論」「きれいごと」で終わらせず、
“自分ごと”として向き合っていく
「小さな一歩」を積み重ねていけたら。

一人で頑張るのではなく、チームや仲間の力を借りて
一緒に支え合う好循環を創り出していけると
より豊かな保育現場を実現していくことができることと思います。

 

あり方を見直し、できることを見つけるきっかけ

そのためには……

学びにもいろいろな種類がありますが、
大切なのは“心が動く“機会であるということ。

心が動くと、気づきが起こる。

気づきによってこれまでの出来事を振り返ることで
自分自身を客観視することができると
自分の未熟さや課題に気が付き、「こうしていきたい」という
新たな希望と意欲がわいてくるのではないでしょうか。

 

2023年は…保育コミュニケーション協会は
そのための機会を、対話の場や 情報共有の機会講座を通して
認定ファシリテーター講師修了生・講師研究会のメンバーと一緒に
提供していきたいと考えております。

「気になる保育」対話会

・1月17日~毎月開催

新人保育士さん お悩み相談室

・2月 新人保育士さん対象その1:保育士として働くための事前準備
・5月 新人保育士さん対象その2:実際に働いてみてのお悩む相談室
   

保育コミュニケーション講座

2023年3月 魔法の手遊び
2023年4月 見る/動ける保育士のために
2023年5月 リーダーシップコミュニケーション
2023年6月 担任同士の信頼関係を深めるチームワーク講座
2023年7月 主任のためのマネジメント研修
2023年8月 保護者と信頼関係を築くコミュニケーション講座
2023年9月 ファシリテーションのポイント体験
2023年10月 子どもスイッチ!コーチング
2023年11月 保育を豊かに生きるキャリアプラン
2023年12月 働きやすい職場のための人間関係講座
2024年1月 相手が受け取りやすい伝え方
2024年2月 子どもへのかかわり方5つのポイント

連続講座

・コーチングオンライン実践
・園内ファシリテーター育成講座
・認定ファシリテーター講師育成講座

オンラインサロン 

ローズ リリー カトレア プレミアム会員 法人会員

 

どんどん便利になっていく社会の中でこそ、大切なのがコミュニケーション。

とはいえ、一番難しいのもまた、人との関係性であり、コミュニケーションなのではないでしょうか。

一緒に悩みながら、自分なりの“小さな一歩”を見つけていきましょう。

みなさんとご一緒できるのを、楽しみにしております。

コメントを残す