意見が出しやすくなる「話の入口」
こんにちは松原です。
参加している人に意見を募ってみるものの、
ポカン・・・としてしまい、なかなか意見が出てこない。
そんな様子に耐えられず、
つい自分が話してしまうーーー。
これでは、いつもの私のパターンと一緒だわ!
~そんな悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
わかります。
じつは、私も うまく伝わらなかったかな?と思い
良かれと思って自分で話を補足していくうちに
どんどん自分が話す時間が長くなり、
気が付くとーーー私が「話す人」。
周りは「聞く人」となってしまう傾向にありました。
これは特に、自分の立場が上になればなるほど
たとえば、主任や施設長など、影響力が付いてきた人ほど
起こりやすい現象かもしれません。
なぜ、意見が出てこないのでしょうか?
・考えを持っていない
・受け身になっている
・今、ちょうど考えている
・誰かが何かを言うのを待っている
~というのもあるかもしれませんが、意外と大きいのは
・何を求められているのか、よく分からない
・・・という理由です。
えっ?どういうこと!?
ちゃんと言いましたよ?
そう思いましたか?
じつは話をする側には
*当たり前のように知っていること
*つい、省略してしまうこと
*ここまで言わなくていいだろうと思っていること
~など、当たり前の前提を持っています。
ここを丁寧に
*どういう背景があり、このお話をしているのか
現状として、何が起こっているのか
*私たちは、どこへ向かおうとしているのか
~それをすると、どんな未来があるのか
*そのために、どんな意見がほしいのか
~といったことを明確に言葉で伝えていくことが大切です。
これを、「インストラクション」といいます。
受け手が
「ああ、だからなのか。」と納得し、
「ふーん・・・。こういう意見を求めているのね。」
~と腑に落ちた時、初めて
「で、私はどう思っているんだっけ・・・?」
~と、思考モードに入って行きます。
自分で考えて、自分の意見を言える職員集団であってほしい。
主体的な保育のためには、職員の主体性を高めていきたい。
そう願うからこそ、
「そのための入り口を、どう 受け取りやすいようにセットアップしていくか?」
ここを、丁寧に言葉にしていきましょう。
きっと、見えていた別々の景色に接点が生まれ、
アイディアが広がっていくことでしょう。
3月17日の発言しやすい場作りのためのファシリテーション講座では
このあたりを事例をもとに、一緒に考える時間を持ちます。
園内ファシリテーター育成講座では、
実際に園の中で起こっている出来事を踏まえて、
どこへ職員を導いていきたいのか?
そのために、どんなことを一緒に考えて行けるといいのか?
園全体の背景を踏まえた
「インストラクション=入り口としての伝え方」を筋トレします。
園をより良く変えていきたいと願っている方、お役立てください。