保育のあり方を見直すかかわり方【オンラインサロン リリー相談会】2023年6月レポート

不適切な保育を改善するためのチェックリストについて、 保育士会が作成したチェックリストを園全体で確認している園もあれば、独自に作成して活用している園もあるようです。
私自身も率直に言うと、私自身も率直に言うと、「ああ、これは以前やってしまっていたことだな」と感じる項目もありますし、「あ、これもダメだったんだ…気づかなかったな。これには注意しなければ」とドキッとする表現もあります。 このようなチェックリストは、私たちに立ち止まり、改善のきっかけを与えてくれるものですね。

一方、チェックを行った後に起こる状況についてはどうでしょうか?という問いに対し、園によっては「実は、チェックしただけで終わってしまっている」という場合もあります。これによって、「あの人、不適切な保育をしている」といった告げ口のような状況になってしまうこともあり、「自分で直接伝えたら?」と言われても、「言えませんよ〜。関係性上の理由で…」という声もあります。
しかし、自分自身がその場を抑えたわけではないため、どのように声をかければよいか迷ってしまうといった声も聞かれます。

もし活用する場合は、具体的な事例を取り上げて 「こんな時って、どうすればいいのかな?」という話題を共有し、みんなでディスカッションすることで、園全体で向き合い方を考える良い機会にして行けると良いですよね。
…といった内容を話し合っていきました。

2023年6月より、メンバーよりリクエストをいただいて『参加者が主体的にかかわり作り上げていく場』へと変化を遂げた、保育コミュニケーション協会オンラインサロン【リリー相談会】。
今回はその1回目になりました。

初めに、松原が最近の研修を通して感じていることとして

  • コロナが明けつつある中でも、スマホで距離を取る習慣が・・・?
    お互いが 話しかけやすい雰囲気つくりを
  • ネガティブなニュースが多い中で、次世代のためにも保育現場のポジティブな発信をしていくことの重要性

~などをお話させていただきました。

初めに、最近の研修を通して松原が感じていることとして、以下のような点があります。

  • コロナが明けつつある中でも、スマホを使用して距離を取る習慣が?
    お互いが話しかけやすい雰囲気つくりを。
  • ネガティブなニュースが多い中、次世代のためにも保育現場からポジティブな情報を発信することの重要性。

これらについて話し合いました。

その後の前半の部では、ブレイクアウトルームに分かれて、みなさんが気になっているテーマについて話してもらいました。
今回からは、各小部屋にファシリテーターが配置されることになりました。最初は緊張して硬かったメンバーたちも、「受け止めて、一言感じたことを入れてから場に戻してみては?」というアドバイスを受けてからは、まるで水を得た魚のように楽しそうに意見交換を深めておりました。

後半では、今回から一人のメンバーがプレゼンターとして登場し、参加者全体で関心のある生のテーマについて共有し、各小部屋で自分たちが感じていることを共有する時間を設けました。
今月のプレゼンターから提起された問題は以下の二点です。

1.不適切な保育の起点はどこから来るのか?
2.もし不適切な保育を目撃した場合、どのように関わるべきか?

これらの問いについて、皆さんで活発な議論を展開していきました。

メンバーの中からは、「基準は考えても分かりづらいけれど、子どもの立場や気持ちを実際に役として体験してみることで気付きが得られることもあるよね」という声や、「何気なく行ってしまうと…こなす保育になってしまうことがあるので意識していきたいですね。」といった意見が出されました。
それぞれの立場に立ったときに、見えてくる真実がありますね。
とはいえ、一つでも問題があれば、それは保育園全体で取り組むべき課題です。頭で理解していても、変えて行くには時間も労力も必要になります。
誰かを責めるのではなく、チーム全体で困難さや痛みを共有することで、改善点が見えてくることもあるのかもしれません。

今回、新生リリーの第一回目が終了しましたが、振り返って感じることは次の通りです。
オンラインサロンだけでなく、リアルなイベントで一緒に身体を動かし笑い合い安心感のある関係性の土壌が築かれたことで、参加者たちがチャレンジをしてみたいという意欲が前面に出てきたということです。
内側には、「自分を生かしたい」という願いがあるのだということも。
お役目を生きることでキラキラしていましたし、仲間の役に立ちたいという思いから、みんな愛のあるぶっちゃけトークで提案をしてくれていました。
これから始まる新たな関係性を共に楽しんでいきたいと思います。

保育コミュニケーション協会、オンラインサロンリリーでは、園長・主任・リーダーとして園をより良くしていきたいという、試行錯誤を重ねている仲間を募集しております。

一緒に、大事なお話をしていきましょう♪

▼詳細はこちらから
https://hoiku-communication.com/liliy/
  保育コミュニケーション協会オンラインサロン

じゅんちゃんの振り返り

今回の定例会は、皆さんのニーズに合わせて形を変えた初めての会でした。
先月、ファシリテーターやプレゼンターになることに期待を寄せていた参加者の皆さんは、会の始まりに「どんな場になるのか」と少し緊張した様子も見受けられました。
まず初めに、松原先生から話がありました。

  • コロナ禍を経て社会が変化し、リアル研修の重要性を再認識しました。
  • 保育のやりがいや頑張りをSNSなどで発信することで、採用についての関心が高まること。
  • 不適切な保育について考える際には、時代背景を踏まえた、ポジティブなアプローチが望ましい。

これらの話は、私自身心に響く内容が多く、思わずメモを取ってしまうほどでした。会の前半では、参加者がそれぞれ感じていることや話したいことを、ブレイクアウトルームに分かれて出し合いました。

ブレイクアウトルームでの議論では、以下のような話題が挙がりました。

  • 松原先生の話を聞いて感じたこと
  • 歯ブラシを園ではどう捉えているか
  • 給食時の関わり

シェアの時間では、ファシリテーター役の方が参加していない人にも話の内容を理解しやすく伝えるために、「こんな声が挙がっていました」と、話の内容を思い描けるように話してくださいました。そのおかげで、その内容を身近なものとして考えることができたように感じています。

後半では、一人の方がプレゼンター役として登場し、不適切保育の基準はどこにあるのか?基準自体が存在するのか?という問いについて話し合いながら、ブレークアウトルームで感じたことなどを共有し合いました。
以下は話し合いで出た内容です。

  • 見極めのポイントには難しさがある。
  • 実際に体験することで、職員の意識が変わるのではないか。
  • 自分が行っている保育や関わりを適切に説明できるか。
    人権に意識が向くような働きかけも必要となってくる。
  • 人権擁護ガイドラインチェックリストは存在するが、それが活かされていないと感じる。
    上手に活用しなければただのツールに過ぎないため、保育を語り合う、安心安全な議論の場が必要。

最後に、松原先生は皆さんの思いを紡ぐように、「保育を行う上で重要なのは、やることに囚われるのではなく、人間としての繋がりを築く関係性を構築することです。」とお話しになりました。参加者はそれぞれさまざまな学びを得ながら、場は閉じていきました。
今回から、ファシリテーター役を決めて話を進めていくことになったブレークアウトルームですが、進め方に戸惑う気持ちや、ファシリテーターでない立場から場にどう関わるべきか迷う気持ちなど、様々な思いが場にあったと感じました。松原先生からのアドバイスを受けて、緊張感であったり、自分はどうすべきかを見つめ直して、場に関わることができたと感じています。

リリー定例会は、ファシリテーター役だけが場を作るのではなく、参加者全員が積極的に話し合いやすい環境を作り上げ、相互に意見を出し合いながら気づきを深めていく場であると私自身は感じています。これからも各自がファシリテーターやプレゼンターとして参加し、様々な視点から学びを得ることができると期待しています。いつでもファシリテーターの役割を果たせるように、心の準備をしながら次回も参加したいと思います。

 

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