可能性を秘めたシステム【園内ファシリテーター育成講座】第5期ZOOM10レポート
園内ファシリテーター育成講座 zoom10。
ファシリテーターとして場を支えていくために、園や子どもを取り巻く社会で起きていることや場に起きているシステムを読み解く目を養い、場にアプローチしていく『日常のシステムアプローチについて』ワーク体験するひとときでした。
じゅんちゃんの振り返り
前回の内容を振り返りながら宿題として挙がっていた『上手くいっているシステム』『可能性を秘めたシステム』について、ブレイクアウトルームに分かれ、シェアし合いました。
私が入った部屋の先生方は、「こんなことに取り組んでみたけれど、考えてみたけれど、果たしてシステムというのか?」と不安そうに話をされていました。
私にとっては「なるほど」と思える視点ばかりで、メモをするのに必死でした。
『システム』というのは、”これが正解”というものは無いと思います。「これを言ってもいいのかな」という思考も一つのシステムであり、そう捉えると、自分の身の回りに多数のシステムがうごめいている、ということに気がついた時間ともなりました。
- システムとは
—―システムメモ(現状・理想の状態の図式化)を描く - システム図を描いてみる
—―好循環・悪循環を描いてみる
身の回りにあるシステムを図または文章で描き表すことで、どんな立ち位置にいて、どんな気持ちの在り様であるかが、頭で思い描くよりも鮮明にわかりました。
そしてシステムに変化を与えるであろうキーパーソンが、自分であることに気がついた方もいました。大事な気づきだと思います。それにプラスする形で松原先生も言われていましたが、キーパーソンがたとえ自分であったとしても、一人で頑張るのはしんどい気持ちと負担感が増してしまいます。自分の思いをわかってくれる、共感してくれる仲間を増やし、その人たちを巻き込んで園の空気を少しずつ変えていきたい、と私自身も強く思いました。
一方で、システムが読み解けずに悩んでいた方もいました。悩むってことも大事なことで、私もこの講座の中で読み解けないシステムが実はありました。次回の講座までそのモヤモヤ感を持ち続ける中で、読み解けられるかもしれませんし、わからずに次回を迎えるかもしれません。そんな時は、素直にどんなことに躓いているのか、皆さんにお話しし、一緒に考えていただけたらと思います。
今までの講座のまとめの中でも何度かお話していますが、一人の悩みは全員の悩みであり、学びが深まる大事なきっかけの一つになると私自身は感じています。お互いが遠慮なく話し合うことで、相互に理解を深めていきたい、次回の講座はそんな場、空気感で学びを深めていけたらと思います。
園内ファシリテーター講師育成講座の次期開催は、4月12日スタートです!
参加者の感想を一部ご紹介します
ご感想①
システム、自分が結構絡んでいることに気付きました。自分が手放したり見直したりすることで、悪循環から好循環に変わることがたくさんあるな、と。
すぐには理解できなかったりその時は思いつかなかったりすることもありますが、濃くて深い学びばかりです。全力で考えたり思いを馳せたりできる内容を今後も期待します。
ご感想②
今回の講座で、システムメモを描いてみて自園の関係性を気づくことができました。『自分にとってのキーパーソンが誰なのか、その力に頼るのでもなく、そのせいにするのでもなく、システムと捉える、システムと捉えることで共通の真理を導き出す』
システムと捉えることで事象を客観視できるようになる。そのことが学べてよかったです。
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