お互いをインスパイアし合い、勇気に変わる【リリー相談会】2022年9月レポート

管理職・意識の高いリーダーが園を越えた相談やアドバイスを受け入れ合う、リリー相談会2022年9月の定例会を終了しました。

園内で行き詰まり感を感じていても、どこに出口を見出したらいいのか迷うことがありますね。
今回は、初参加の方といっしょに、
それぞれの思いを打ち上げ合う時間となりました。

保育コミュニケーション協会

じゅんさんよりまとめ

9月7日(水)は、リリー定例会でした。

今回は、リリー会員限定動画「リーダーシップを発揮するための視点・価値観を尊重する」”意図”について皆さんで深めていく時間となりました。
松原先生からは、先日出版された「保育リーダーのマネジメント力」の本の内容と照らし合わせながら、このようなことをお話ししてもらいました。

・リーダーは自分の価値観にアンテナを立てながら、自分の内面と向き合うことも大事であること。
・『理想の状態・現在の状態・理想の状態に向けてできること』を考え書き出していく。その過程を大事にしていくことで課題が明確になること。

参加された皆さんの中には届いて間もない本を手にされていた方が多く、本をきっかけに自園でできることに思いを馳せ始めた姿が見られ、とても印象的でした。

その後はブレイクアウトルームに分かれて感じたこと等を伝え合い、全体でシェアしました。
出てきた声をしては、
・それぞれ価値観が異なる為、伝えたいことが伝わりにくいことがある。共有することの難しさを感じている。
・書き込んでいく中での気づきをどう活かしていくか、課題が見えた。
〜でした。

松原先生が手掛けた本は、現場で活かせるものばかりです。しかし、どう活かしていくかは園の実情や風土によって異なってくると思います。
どのように取り組んでいくかは私自身も悩むところではありますが、うまくできなくても自分ができることから取り組んでいくことで、この本が初めて活かされるのではないかと感じています。

ブレイクアウトルームの後半では、ここまでの話の中で感じたことや相談したい事柄を挙げながら話を深めていきました。

【深めていく中での気づき】

  • 互いの意見を否定せず、引き出していきたい。
  • 職員の中には意見を言わない人や言えない人がいるが、代弁したり、自分が言う前に相手に振るようにしたり工夫しているというお話をお聞きし、その在り方を参考にしたい。
  • 反発するような姿を見せる職員が見受けられるが、反発したい思いが言葉や態度に出てきてしまっているのには原因がある。まずは受け止めることがら始めていきながら、同じ方向を向いて保育ができるようにしていきたい。それには、ペーシングして寄り添うことが大事であることに気がついた。
  • 職員の素敵なところを見つけて褒めていくことで、それぞれの職員が抱えているモヤモヤした気持ちも引き出していきたい。待つことに苦手さを感じているが、相手が話してくれるのを待つことも大事にしていきたい。

皆さんのお話をお聞きして、私自身が感じ思わずメモしたことは『園や職員がどういう状態であるのかを把握することも大事だけれど、自分の在り方がどうなのかを問い続けていきたい。』と思ったこと。
「自分の在り方」という文言はリリー相談会の中でも何度かお話させてもらっておりますが、改めて考えるきっかけとなりました。
相手の姿や在り方は目に入りやすく、且つ気になってしまうものであること。それがゆえに相手の言動等に敏感になり、マイナスな部分につい目が向いてしまう傾向にあるのが私の思考の癖です。

松原先生の本のタイトルである「メンバーの個性が生きる」為には、自分自身の在り方を整えていくことがまずは大事であること。
もしかしたら、皆さんが感じられたことは私とは違う視点であるのかもしれません。しかし、異なる思いを聞かせてもらうことで気づきが得られ、学びがより深まると思っています。
次回、皆さんと思いを共有させていただきながら、自分の在り方ともしっかり向き合っていきたいと思います。

 

参加者の感想を一部ご紹介します

ご感想①
本の内容についての話しがあり、これからの自分の日々の行動や気持ちの持ち方、相手への関わり方など得るものがありました。同じように園をどうしたら良くしていけるのか意識を高くもっている方々と対話することで、気持ちが穏やかになりました。

ご感想②
各園それぞれ抱えている悩みは色々あること、自分だけ大変と思うことなく同じようにモヤモヤしているものを話し合う場があることで、ここに分かち合える仲間がいることに感謝です。

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