保育リーダーのマネジメント力【リリー相談会】2022年10月レポート
管理職・意識の高いリーダーが園を越えた相談やアドバイスを受け入れ合う、リリー相談会2022年10月の定例会を終了しました。
今回は、今月の動画:保育リーダーのマネジメント力40のポイント——その②を軸に、「あこがれのリーダーは?自分はどう在りたい?」「本を園でどう活用している?」というお話しから始まりました。
子どもの性教育・年上の職員が古い知識に囚われているとき、『自分ならどう伝えるかな?』『自分ならどう関わっていくかな?』
という視点から様々な声があがり、自園の今を分かち合い、お互いに勇気をもらうひとときとなりました。
保育コミュニケーション協会
じゅんさんよりまとめ
10月5日(水)は、リリー定例会でした。
松原先生が執筆された「保育リーダーのマネジメント力」をテキストにし、リリー会員限定動画「魅力的なリーダーとは・感情に寄り添い、共通のゴールへ導く保育の全体像を示す」の内容について話がありました。
松原先生からのお話を以下にまとめます。
- リーダーとは言え生身の人間である。それが故にある出来事等に遭遇した際、生身の自分で反応してしまうことがある。でも、リーダーの立場は周囲の人に及ぼす影響力が大きい為、時には怖いイメージを抱かせてしまうこともあるかもしれない。
- リーダーとしてあるべき姿としては、瞬間的に理想のリーダー像を思い浮かべるスイッチを入れるようにすること。そして、理想として挙げたリーダーがどのように場に関わっていくのか、アンテナを立てて考えていくことで自身の在り方を選択できるようになっていくということ。
- また人間には感情があり、時には人間同士感情でぶつかってしまうことがあり正論で割り切れる物ではない。
- ただ、物事には光と影があり私達は影の部分をつい見てしまいがちだが、光の部分にも焦点を当てるとバランスが取れるようになる。
- 相手が光の部分も見てもらったと感じると、後々「この人に恩返ししたい、支えたい」と思えるようになる。
松原先生のお話をお聞きして、ブレイクアウトルームでそれぞれが感じたことを語り合いました。
・自分が醸し出す感情等に対して、意外と他の人は敏感に見ているのでフラットな状態でありたい。
・憧れのリーダー像についてじっくり語り合う時間となった。
等、ブレイクアウトルームで挙がった話はそれぞれでした。その後、リリー定例会で話したいこと等を語り合う時間を持ちました。
出てきた話としては、
❶性教育について:
捉え方、取り組み方等に悩んでいるという話に対し、性教育というのは、人を愛するのが尊いことを伝えることである。価値観は多様であり、いろいろな考え方があるので、質問等が出たときに応えられるように、文献等も検索しておきたい。
❷対応の違和感を伝える難しさを感じている:
「もしかしたら…」と自分を少し下げながら相手を立て「~かもしれませんね」と話をしていくと角が立たない。
などでした。ブレイクアウトルームで話が深まっていくにつれて、
- 誰かの問いを受けるとそれぞれが自分事として考え始めること
- 学んできた知識や感じたことを出し合うことで、答えの選択肢が増えること
- 少しずつそれぞれの園に合った対応や関わりが見えてくること
など、不思議で大事な感覚を体感することができました。
リリー定例会では、松原先生の動画の内容について語り合ったり、深めていったり、それぞれが抱えている話題を提供してもらうことで、自分が今まで考えてなかったことに向き合うことができ、学びが深くなってきていると感じております。
来月も、皆さんの思いを聞かせてもらいながら、自分自身の気づきを学びにするだけではなく、自園で取り組めるものを見つけて、実践していきたいと思います。
参加者の感想を一部ご紹介します
ご感想①
他園の取り組み・改革のお話を聞くことができ「うらやましい」と思いました。目の前の問題を両手で払いながら仕事している様子を振り返りながら「システム改革」「ボスマネジメント」を考えながら翌日仕事に向かいましたが「先生。あのー。」と持ち掛けられた相談に向き合うことに現実を考えさせられました。
ご感想②
外部の人に聞いて意見をもらうことで、心が落ち着きました。人間なんだから、感情的になることだってあるさ!という承認を得られた気がします。
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