チームのあり方、捉え方のギャップを埋めるには?

ピラミッド型の組織・フラット型の組織・リーダーとしてのかかわり方…
あなたの園は、どんな体制になっていますか?
もしかすると、気づかずに自分の認識とメンバーの認識の間に”ズレ”が起きているかもしれません。

こんにちは、保育コミュニケーション協会の松原です。

「保育業界で、組織論を教えてもらう機会はあるんですか?」
~これは、コーチングのトレーニングコースを担当くださった岡崎講師からの質問でした。
じつは――ほとんどないんです。知る機会が。
けれども、園運営は子どもを真ん中にした組織で成り立っています。
(人が集まってある目的を達成するために役割分担しながら構成される集団)

一人一人はいい人なのに、集団になると行き違いが起こる理由は、もしかすると役割や在り方に関する認識のずれから来ているのかもしれません。

以下、2022年『保育リーダーのための成長し続けるチームを作る育成講座』にちなんで、岡崎講師に言葉を紡いでいただきましょう。

岡崎講師より

リーダーシップ講座の3回目は、リーダーとメンバーの組織やチームに対するイメージのズレや、リーダーとしてチームで成果を上げるために必要となる目標の立て方や考え方を扱います。

皆さんの職場の雰囲気を例えるなら次のどちらがイメージに近いですか。

  1. 縦社会や体育会系と言われるようなピラミッド型で階層のある組織。
    トップの一声でいろいろな物事が決まるような組織です。
  2. その反対にできるだけ意思決定に現場の意見を反映させて、運営にメンバーの参画を促しているような組織。

どちらにも一長一短があり優劣をつけるようなものでもありません。実際には100%どちらかというよりも部分的に混ざっているようなイメージではないでしょうか。
でも、この二つの組織を見比べたときに、その中で有効なリーダーシップのスタイルに違いがあることは何となく想像がつくと思います。

ピラミッド型であればリーダーは相手がすぐに行動に移せる明確な指示命令を出す必要があります。その命令は基本的には事前に訓練しているか経験していてできることが分かっている内容です。メンバーができないことを命じながら、都合の良い結果を求めるのはリーダー失格と言われても仕方ありません。また、現場の意見を反映させるフラット型だからと言ってリーダーが最終的な決定をしなかったり、委任したことに責任を持たなければメンバーからの信頼を失います。

リーダーは、ピラミッド型の縦組織だから指示さえ出せば部下(メンバー)の意見は反映させなくても相手は行動するべきだと思っていても、部下(メンバー)の側はフラット型の組織なのでもっと自分たちの意見を取り入れてほしい(取り入れて運営するべき)と思っているかもしれません。お互いの認識がズレているために不満が溜まっていき、解消できなければそのうちに信頼関係にヒビが入ります。

自分と相手が無意識に思い描いている組織の姿はどんなものなのかについて、お互いに確認しておくことが大切です。

論理的に考えると言うと難しく感じるかもしれませんが、実際は多くの人が無意識にしていることです。今の出来事の原因を考えたり、知っていることを使って将来の予測を立てたり、またその際に自分勝手な思い込みがないかしっかりと考えたりすることなどです。
そして、論理的の反対の言葉を考えてみると「思いつき」や「当てずっぽう」などが出てきます。

自分の好き嫌いで決められることまで論理的に考えたりする必要はありません。でも、組織でリーダーが当てずっぽうで決断したり、思い付きで指示命令すれば周囲の人まで迷惑が掛かります。
相手に納得して協力してもらうには、理解してもらえるように筋道を立てて説明する必要があります。もちろん組織であれば命令だからと無理にやらせることもできるでしょう。でも、それでは想定外の出来事にあえば、最低限のことはやってくれても積極的に協力してトラブルの解消はできません。

また、一度ではうまくいかずに再挑戦する時に勘や思い付きだけでやり直してみても、それでうまくいくかどうかは分かりません。場合によってはもっとひどくなることもあります。それに対して論理的であれば修正を重ねることでうまくいく可能性を上げていくことができるのです。

新しいことや、まだ誰も成功していないことに取り組むと試行錯誤することになります。その時に論理的に考えることをしていれば、ムダを省いて成功に近づく可能性が高まります。そして組織で一致協力し多くの人を巻き込むためにも一貫した矛盾のないストーリーで納得してもらうことが大切です。

リーダーの役割として、仕事の計画を自分だけが理解していればよいという訳ではありません。メンバーと計画を共有し一緒に力をあわせて協力してもらうためには、数値も示したメンバーに納得感のある目標設定が求められます。
どんなことでも目標のないまま取り組んでも達成度合いが分かりません。自分の仕事が進んでいるのかどうかや役立っているのかなどのフィードバックがなければモチベーションも落ちてしまいます。
そして、進捗状況が分からなければ誰かが遅れていたとしてもチームとしてサポートすることが難しくなってしまいます。

リーダーとメンバーは組織についてや目標について同じようにとらえているのでしょうか?その確認のためには日常からの良いコミュニケーションが基礎となります。普段はロクに話もしないのに、いざとなったら呼吸がぴったり合うなんてことはありません。まずは今回の講座でご自身がどのように認識しているのか私たちと一緒に振り返ってみましょう。

▼詳細は、こちらから
https://hoiku-communication.com/schedule/2022_leader5_info/


対象者:保育リーダーの方へ

リーダー
ミドルリーダー
園長
主任

として、園内をまとめるお役目を担っている人 または今後この職を担っていきたい人を対象としております。

《こんな方へおすすめ》

  • チームの人と協力しながら、より良い園をチームを作りたい方
  • 違いを楽しみ、多様性のあるチームがいいなと思っている方
  • チームメンバーが輝き、成長しあえるチームを作りたい方

チームメンバーと成長しあい、チームで目指す園に近づけていきましょう。


【開催日程】

第一回目:527日(金) 20002200
 「リーダーシップと私」  (講師:松原美里)

第二回目:722日(金)20002200
 「園で起きていることにアンテナが立つ」 (和田講師・岡崎講師)

第三回目:916日(金) 20002200
 目指す方向への第一歩 (岡崎講師)

第四回目:1125日(金)20002200
 部下の力を伸ばすかかわり方 (和田講師)

第五回目:127日(金) 20002200
 成長し続ける組織のための在り方 (岡崎講師・松原・和田講師)

▼ 詳細内容は、こちらをご覧下さい
https://hoiku-communication.com/schedule/2022_leader5_info/

【動画フォローあり】
参加した会の振り返りとして・ 参加ができなかった会のフォローアップとしてご活用いただけます。
  *都合の悪い日があらかじめ分かっている方は、
  メッセージ欄に「第〇回は動画参加を希望します」と入れていただけたら 後ほどUPしたものをお知らせいたします。

【時  間】 20002200 (開始の15分前より入室可能)
【料  金】各回 一 般 料 金:4,000+消費税
      無料会員料金・紹介 :3,800+消費税
  有料オンラインサロン会員料金:3,700+消費税 
  5回連続参加料金 18,000円(3,600/回)+消費税  

      これを機に無料登録会員ご登録はこちらから

保育コミュニケーション協会 オンラインサロン会員とは

「オンラインサロン会員」とは…月額1000円~の情報共有場所に継続参加される方となります。 よろしければ、この機会に園を超えた情報共有・交換ができる 保育コミュニケーション協会のオンラインサロンにご一緒しませんか? ●詳細はこちらから

【受講方法】オンラインツール:ZOOM

ZOOMの使い方はこちらの動画を参考に行ってみてください。
ZOOMのセットアップアプリ ダウンロードはこちらから

 動画アーカイブあり ※
接続が不安定な方・どうしてもご都合が合わない方のために 当日の動画
URLを後日お送りいたします。

【お申込み】お申し込みはこちらからお願いします。

<講師> 岡崎克哉 2回目・3回目を担当

1975年大阪生まれ。日本文理大学工学部航空宇宙工学科卒。
大学卒業後、金属加工会社へ就職。放電加工技能士資格などを取得。
その後コーチングと出会い研修会社へ転職。法人向け新規開拓営業などを経験。
平成18年アウェイクナーコーチングオフィスとして独立。現在は一般社団法人
ヒューマンウェア研究機構理事、NPO法人国際ファシリテーション協会理事、アウェイクナーコーチングオフィス代表を務める。信頼関係を基礎としたコーチング、ファシリテーション、チーム力向上が主な研修テーマ。EFカードを利用した人間関係を良好にする公開講座を展開中。

関連リンク

園で起きていることにアンテナを立てる~保育リーダーのための成長し続けるチームを創る育成講座~岡崎克哉先生より
2022年 5月より5回講座 保育リーダーのため成長し続けるチームを作る育成講座~子どもの幸せへ向けた、あなたらしさが輝くリーダーシップ~
保育リーダーのための成長し続けるチームを作る育成講座 Vol.5 ご報告

 

 

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