「システム」という視点【園内ファシリテーター育成講座】ZOOM9 ご報告
園内ファシリテーター講師育成ZOOM9を開催いたしました。
まずは宿題の振り返りから…ということで、前回リレーファシリテーションでチャレンジした「話している人にペーシングしてみる」を現場でやってみてどうか?という振り返りを行いました。
ご立腹された保護者の心を受止めつつ、今後へ向けた整理がで来たという素敵な報告もあり、受講者同士のシェアから新たな気付きを得る人も。
また、「誰に意識を向けたらいいか、分からなくなった」という声もある中、今日のテーマでもある「一体感ある場を作るアプローチ」に入りつつ、「一人一人でありながら、立ち現れてくる”場”に意識を向けてみるんですよ」ということで、「やってみよう!」の時間に。
混乱しながらも、チャレンジしながらヒントを持ち帰るひとときとなりました。
さらに深まる今回のテーマは、「システム」という視点。
- 一緒に組むと、辛く当たってしまい職員を辞めさせてしまうパターンをお持ちの方
- 似たような誤解を受ける方
- 意図的に混乱するような場を創る方
など、私自身やみなさんのホヤホヤ事を取り上げながら、今、園で起きていることの背景にあるシステムや園内にあるシステムに思いを馳せる中で「ああ!」と閃きが響き合うひとときでした。
じゅんちゃんからの振り返り
前回からの宿題である、「観察・フィードバックを心がけてみての感想・学び」をシェアすることから講座はスタートしました。
宿題に取り組むことで、相手の呼吸等に合わせるペーシングができるようになってきたように思います。松原先生から、「場の呼吸を感じる」「相手の行動や振る舞いを言語化し、場の声を紡いでいく」こと等をアドバイスしてもらったことで、より意識を高めて職場で実践していきたいという気持ちが強く伝わってきました。
今回は、
- 気づきを引き出す 場への傾聴
レベル1:内的傾聴
レベル2:集中的傾聴
レベル3:全方位的傾聴 - システムという考え方
- 目の前ではなく、本質を見る
- 何が起こっているのか?
- 日常の中でのアンテナ
について、学び合いました。
「システム」って何?と初めは、困惑した様子が見られました。ですが、松原先生の説明を聞いた後、グループセッションでお互いが考えたシステムを伝えあうことで、「そういうことか」と理解でき、自園のシステムって何だろうとそれぞれが思いを馳せていた時間となりました。
本質を見るというワークでは、見えているできごとだけではなく、見えない部分(時系列パターン(傾向)、構造(影響を及ぼしたもの)、メンタルモデル(価値観等))を読み解いていくことでシステムに変化をもたらすことができることを学びました。
難しい内容に、私も含めて首をかしげる姿が見られましたが、具体的な事例を挙げてもらい全員で考えていくことで、捉え方がわかり「なるほど」と納得されていた皆さんの表情・気持ちが画面越しでも伝わってきました。
今回も、学んで感じたことをリレーファシリテーションで皆さんにバトンを渡しながら、話をしました。私自身の癖であり皆さんにも見られた姿ではありますが、自分の話が終わるとホッとし、大事な話をされていても耳に入っていない時間帯が生じてしまいました。
常に、場をホールドしていくことがファシリテーター役には必要なことです。
緊張感から開放されても、場をホールドし続けられるようこれから取り組んでいきたいと感じました。
次回の講座まで、身の回りにどんなシステムがあるか、自分なりに考え、読み解く力も身につけていきたいと思います。
参加者の感想を一部ご紹介します
参加者①
システムのお話しはとても印象に残りました。ますば一つ一つ流さずに考えてみる事なのかなと、2回目にしてようやくぼんやりとですが見えてきた気がしました。
研修後に どんなシステムがあるか考えてもわからない時、紙に書き出してみる事で、「だからこうなったのかも」と気がつく事がありました。
人と話す時は、「今までだったらこう答えていたけれど、本当にそれでいいのかな」と一呼吸入れることも考えられるようになってきました。
参加者②
始まった時からやわらかい雰囲気が感じられたのは、回を重ねてきた事や、ミュートが解除されていた事、自分の気持ちなども、場に変化をもたらしていたのかなと感じました。
研修の中でお一人お一人が、システムについて考えたり思った事を話していた姿から、考える事が自分に足りなかったと気が付きました。ありがとうございます。
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