保育園の日常の中にある、研修の本当の意義【認定ファシリテーター講師育成講座】第7期 Zoom10開催レポート

忙しい保育の日常を何とか抜けて、研修へ行く。
――けれども戻ってくると、日常の慌ただしさにもまれて どう学びを生かしたらいいのか、分からなくなることはありませんか?

感動を分かち合おうとすると「え、また何か学んできたの?私たちに押し付けないで」と言われてしまったり……。
私たちの保育の日常は、一日の流れというシステム・関係性というシステム・これまでのやり方というシステムなど、さまざまなシステムの中に組み込まれているからこそ成り立っている良い部分もあり、逆にそれを変えようとしたときに”変化”という混乱を無意識に恐れるシステムが作動してしまい、なかなか日常を変えづらくなってしまう――ということがあるように思います。

認定ファシリテーター講師育成講座 ZOOMの10回目を終了いたしました。

前回のZOOM9では、そんな私たちの日常を取り巻く”システム”に気が付く目を持っていただきました。
今回のZOOM10は、うまくいっているシステムと、うまくいっていないシステムについて…その気付きの振り返りから、スタートしていきました。

振り返りからの声でなるほど、と感じたのは
園で何かがあった時に「園長が、主任が〇〇だから、うちの園はうまくいかないよね」と上の人のせいにするという会話。
すべてがそれになってしまうと、園長や主任への不満がたまっていきますが…。上の先生も、答えを持っているわけではなく常に模索をしている存在なのではないでしょうか。そういう意味では、お互いがそれぞれの立場の中でも策をしている。
一方で私たちは、それぞれが クラスというシステム・グループというシステム・園というシステムを構築する、一つのパワフルな歯車でもあります。ここで違うアプローチができて、不満を言っていた人たちの目先や見方が変わる提案ができると、園が変わっていく可能性もあります。

本当は、研修に求められていることってそのエッセンスなのでは。
ただいい話を聞くだけでは、その人自身の持っているシステムが変わらないため、翌日以降は戻ってしまう。
本人が自分を振り返り
「どうしたかったんだろう?」「本当に求めていることってなんだったんだろう?」「自分にできることって…?」
と、自分事にして考える仕掛けがあると、明日からの変化が起きていきます。

そして、その仕掛けをどう創るのか…!?
ポイントとなるのは、てこの原理となる部分=レバレッジポイントをワークなどで考える時間が、カギとなります。
今回は日常のシステムをループ図で描き出し、てこの原理に該当することをそれぞれに描き出してシェアしていく中で、お互いの気づきが響き合うひと時となりました。

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上村先生よりまとめ

前回の振り返りをした後に、日常の中でのシステムに思いを馳せながら、小部屋に分かれてお話をしました。全体のシェアでは、
 ・みんなが同じ思いをもって向かえるか、というシステムがあるかないかで園の雰囲気、結果が変わっていく。
・自分達も組織というシステムの一部。部品の一つ。
・子どものお当番活動もシステム
・大人の連携もシステム
などのお話しが出されました。

先生からは
・歯車のイメージが思い浮かんだ。小さな歯車がクラスと見ると一個一個かみあった時、園という大きな歯車になっていく。同じ方向をみて頑張っていくのか、マイナスの発言を言い合うような方向性なのか、結果が全部変わってくる。
・自分から変わっていくことによってシステムに影響を及ぼしていける。どーせこんなことやっても。という中で、一人でも違う方向性を示してくれる人がいると雰囲気がかわる。違う扉が開いていくかもしれない。というお話しや、システムを通して「主体的な保育」の捉え方、考え方を学びました。

皆さんの目からウロコが出た後、深く深く頷いていました。社会生活とそれを支える現場。社会のシステムが変わっているのに変わらないシステムの現場。変わらないことで良い一面もあるけれど、違和感も出てくること。現場のシステムに「切り込む」研修を作るのがこの講座の目的。また、現場の課題に「耳をかたむけ」気づきに「寄り添う」ファシリテーターとしての在り方のお話しから皆さんが日常を思い出されながら、「私もやれることがある」と思われ始めた様に見えました。どこから切り込みをいれればいいの?切り込みを入れるポイント、レバレッジ・ポイントの考え方。悪循環と好循環を先生の体験例をお話しを聞き、それぞれ書いてみてシェアしました。先生からアドバイスをもらいながら、それぞれがデパレッジポイントを掴んでいたようでした。

今回も濃い2時間でした。講座の中で先生はお一人お一人の気持ちに寄り添い、時に切り込んだ言葉がけだったり、背中を押してくれる応援してくれる様な声がけをしてくれます。先生から理論を学ぶだけでなく講師としての在り方も学んでいることに今更ながら気がつきました。
先生の姿から自分らしい講師を目指してみんなで頑張っていきましょう。ありがとうございました。

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